普段の行動にA/Bテストの目線を織り込むと、コツコツ成長できる。

daily11 スモール分析。

ちょっとしたコツだが、普段の行動にA/Bテストの発想を入れてみるといい。

たったそれだけで、退屈な物事に直面したときも、

「これは効果が薄いからやめておこう」と納得できる。

 

例えば、なんとなく人脈のために交流会に出ていて手応えがないなら、

「そもそもこの交流会は参加費が2000円だから、質が低いよね」

「としたら、参加費2万円の交流会はどうだろう?」

という具合に、実情をありのまま分析していくことができる。

また、人脈作りや協力先の開拓のための交流会という観点では、

一般に「交流会に出ても薄っぺらいためどうしようもないよ」という傾向が強くある。

とすれば、交流会そのものがA/Bテストの結果、効果がないという事実にも直面する。

とはいえ、お金持ちしかいない交流会もあるにはあるのだが、

交流会の空間で自分がポジション高く過ごせないなら、やはり出ても変わりない。

交流会の参加者の大多数は変に群れているだけだ。

とすると、自分の身近から有利なポジションを作るほうが、

手っ取り早く「ピン!」と来てもらえると気づける。

自分の価値をわかってくれる人にだけ、自分の価値を広めてもらうのだ。

 

「そうは言っても、自分の価値なんて広めてくれるのだろうか…」

試す前からそんな力ない声が聞こえてきそうだが、

そんな臆病な人に向けてひとつ伝えたい。

自分に好意があり、かつ良い価値があれば、

その人にエバンジェリスト(伝道者)になってもらうのは、

どの業界もやっていることだ。

商品やサービスは「欲しい!」と言ってもらうコンセプトを立てた上で、

既存の身近な関係から繋いでもらうのが基本である。

これはBtoBのITサービスだろうと、BtoCの飲食店だろうと、

あるいは今をときめくK-POPアイドルだろうと、全く同じ手法を用いている。

それでも、もし自分の価値を疑うのなら、

まずは何も考えずに手当たり次第名刺交換してみよう。

いくら交流会に出ようと、名刺を300枚や1000枚交換しようと、

手当たり次第やってもそこに価値がなければ、何も起こらない。

何も、交流会や名刺交換を貶めたくてそう書きたいのではない。

A/Bテストを、きちんと自分の強みについて適用すればいいだけの話だ。

変に器用を装うより、

堂々と自分の不器用さを知っておいて、

その上で行動を変えていくのだ。

この動きは、コツコツ成長できるというだけのシンプルな話であり、

そのようなコツコツのA/Bテストを、思いのほか多くの人がやっていないのである。

みんながみんな器用や利口を装っていると言っておこう。

 

現実解。

ちょっとした不格好な積み重ねが、

突然に価値を生み出す。

それだけみんな知識不足・行動不足であり、

そこをつっつくだけであっさり勝ててしまうことなど多々ある。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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