独立するというからには、
独自の決断に立脚すると思いがちだが、
そのような独自性のない人は数多い。
ここでいう独自性のなさとは、
何かの団体に所属して、
なんとなく飲み会に明け暮れ、
なんとなく多数決に流され、
なんとなく成長しないまま終わることである。
「みんなで一緒に成長しましょう!」
「そのためにこの研修を受けましょう!」
「そのために紹介ノルマをこなしましょう!」
「研修を受けたら次は昇格試験を受けましょう!」
という、多数決に従わせるだけの、既存の団体は数多い。
念のため、読者で勤め人である方に断っておくが、
上のような既存の団体とは、
経営者やフリーランスの団体のことである。
(サラリーマン組織の営業部門や人事部門では決してない)
そのような団体の理念に「先義後利」があるものの、
美辞麗句と甘言で飾り立てておきながら、
実のところ本音はバリバリの情報商材営業マンということなど、多々ある。
そうやって「あいつは邪魔だ」と嫌われていくまでがオチなのだ。
あるいは、まともな人が集会やイベントに参加して、
「うわー!やたらと勧誘が厳しいわりにダサい!」
「むりやり誘われて行ったけど誰だよこの人!」
「中心人物の言ってることは正しいけどお前のような群れてる三流になんか言われたくない!」
と反感を買うことなどよくある。
例えば、マルチ商法は相当頭の悪い人が関わると相場が決まっているが、
このような団体は、もともとかなり頭がいい人にも関わらず不用意に参加し、
忙しくランク上げノルマの消化活動に駆り出され、
結果として関わる人のレベルを下げていってしまう。
それもこれも、反感を買うためだ。
せっかくとびきりの才能がある人と独自に関わりができたのに、
もともと頭がいい人だったにも関わらず群れたばっかりに、反感を買って人離れを起こし、
才能の世界から無言で一発退場を喰らうまでが、
既存の団体が押し付ける「群れさせ多数決」だ。
これはマルチ商法と同じくらい(あるいはそれ以上に)タチが悪いと言える。
究極的に言えば、誰とどのように関わるかは、全て自分で決めればいい。
厳しいようだが、群れてばかりで嫌われるという選択肢のほうが、得意な人もいる。
群れさせ多数決に乗っかって、ノルマをこなすほうが、本人が幸せということである。
現実解。
いずれにしても大切なのは、
独自に決断を下すという腹決め1つだけだ。
言うまでもないが、
ちゃんと基礎知識をつけて、
その上で独自に決断を下す以外に、
継続的な成長は起こらないと強調しておこう。
執筆にしても、商品やサービスにしても、
ちゃんと基礎知識があるのは大前提だけど、
基礎の2階部分に希少性があるからこそ、
価値が成り立つのだから。
boxcox.net、遠藤武。