独自のノウハウや手法は、複数の知識や学問分野を組み合わせると、別解を作れる。

daily11 スモール分析。

「独自ノウハウです!」と至る所で叫ぶ人が多いが、

実のところ独自ノウハウは、既存の知識や学問分野を複数組み合わせて誘導できる。

つまるところ、必ず別解を作り出せるのだ。

 

いわゆる自己啓発の教材や商材は、古典的な認知科学や教育心理学の知識から導き出せる。

これらは使い古された統計手法が関わっており、特段独自性があるわけでも目新しいわけでもない。

ビジネスやお金周りの手法は、主にキャッシュフロー計算書や投資計画の知識から導き出せる。

これらについても、複式簿記の視点でカバーでき、目新しさは特にない。

 

また参考までに、私が提供している「仕組み化」について明かすと、

統計学、行動分析学、FP&A、監査、品質管理、組織論、プロジェクトマネジメント、コンセプトデザイン、マーケティングなどを仕組みとして活用し、枯れた技術の水平思考を施したものである。

そこには成長に関わる数多くの一次情報があり、表に出てこない要素や、通常ならリンクしない要素を結びつけている。

要は洞察を反映させており、面白い行動へのいざないを用意し、動的な目線を確保しているのである。

そのために用いる、静的な要素については、目新しさがあるとは限らない古典的な知識ばかりだ。

 

むしろ目新しさばかりを追いかけてしまうと、何が昔から変わらず、何を変えるべきか・何を残すべきかがボヤけてしまうデメリットが残る。

また、広く用いられる知識を活用して、皆が独自ノウハウを自由に作り、質が上がっていくほうが世の中にとっても望ましい。

とすれば、既存の知識を大量に確保しながら、既存の発想を疑って高品質を狙うほうが、別解としてのノウハウをあっさり作れてしまうのである。

 

現実解。

ノウハウとして体系化していると言っておきながら、

実際の学問分野とのリンクを避けて独自のネーミングに終始したり、

誰か特定の個人名ばかりを強調している家元サービスは、

実力と実績しだいで、軸をずらしながら、

上位互換や独自版を作る余地があちこちにある。

 

追記。

これはヘドニック法で価値を測るとか、

あるいは品質管理手法そのままの発想だ。

ニッチな分野だけど、実はとても適用範囲が広く深い。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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