「独自ノウハウです!」と至る所で叫ぶ人が多いが、
実のところ独自ノウハウは、既存の知識や学問分野を複数組み合わせて誘導できる。
つまるところ、必ず別解を作り出せるのだ。
いわゆる自己啓発の教材や商材は、古典的な認知科学や教育心理学の知識から導き出せる。
これらは使い古された統計手法が関わっており、特段独自性があるわけでも目新しいわけでもない。
ビジネスやお金周りの手法は、主にキャッシュフロー計算書や投資計画の知識から導き出せる。
これらについても、複式簿記の視点でカバーでき、目新しさは特にない。
また参考までに、私が提供している「仕組み化」について明かすと、
統計学、行動分析学、FP&A、監査、品質管理、組織論、プロジェクトマネジメント、コンセプトデザイン、マーケティングなどを仕組みとして活用し、枯れた技術の水平思考を施したものである。
そこには成長に関わる数多くの一次情報があり、表に出てこない要素や、通常ならリンクしない要素を結びつけている。
要は洞察を反映させており、面白い行動へのいざないを用意し、動的な目線を確保しているのである。
そのために用いる、静的な要素については、目新しさがあるとは限らない古典的な知識ばかりだ。
むしろ目新しさばかりを追いかけてしまうと、何が昔から変わらず、何を変えるべきか・何を残すべきかがボヤけてしまうデメリットが残る。
また、広く用いられる知識を活用して、皆が独自ノウハウを自由に作り、質が上がっていくほうが世の中にとっても望ましい。
とすれば、既存の知識を大量に確保しながら、既存の発想を疑って高品質を狙うほうが、別解としてのノウハウをあっさり作れてしまうのである。
現実解。
ノウハウとして体系化していると言っておきながら、
実際の学問分野とのリンクを避けて独自のネーミングに終始したり、
誰か特定の個人名ばかりを強調している家元サービスは、
実力と実績しだいで、軸をずらしながら、
上位互換や独自版を作る余地があちこちにある。
追記。
これはヘドニック法で価値を測るとか、
あるいは品質管理手法そのままの発想だ。
ニッチな分野だけど、実はとても適用範囲が広く深い。
boxcox.net、遠藤武。