つべこべ言わずに、自分がプラットフォームになって成長する。

daily11 スモール分析。

独立して成長・成功するに際して、まず重要なことがある。

自分の存在ごと、独自のプラットフォームになることだ。

 

というのも、

副業や独立を斡旋するプラットフォームを運営する企業は、

いくら甘言や美辞麗句を並び立てても、

たとえ上場して規模を拡大していっても、

例外なく実態はただの人材派遣会社に過ぎないためだ。

実際に、人材業や仲介業を営む社長と何度も話をしたことがあるが、

「結局は右から左に人を流すだけなんだよね」

と例外なく分かっているのである。

むしろ人材プラットフォームとしては、規模が大きくなるほど、

「質より量」という案件を取り扱ったほうが、結果として粗利が伸びていくということも話していた。

要は、プラットフォームには質が下がり独自性が薄れるという負のインセンティブが働くためだ。

たとえもともと志が高かったとしても、人を使い捨てする方が利益が高くなり、

易きに流れていくまでがだんだんとレベルが下がっていくまでがオチだ。

これに加えて、プラットフォームを運営する企業が、商習慣上立場が弱い場合、

独立したはずのプラットフォームのユーザーはグレードが下がってしまう。

要はレベルが高く強者のはずのフリーランサーでさえ、プラットフォームの立場に引きずられて弱者落ちしてしまうのだ。

そもそもだが、レベルが低かろうと、人材を斡旋すれば売上と粗利が立つので、

やる気がなくプロではないサラリーマンがノロノロとオペレーターをやっているだけで会社が成り立ってしまう。

そこに成長も創意工夫も何もない。

ということは、他人のプラットフォームのその他大勢では成長などできないと、素直に認めるしかないのだ。

 

この逆を取ろう。

自分の実力が発揮しやすく、淡々と楽勝を重ねられる足場を固めて、自分のプラットフォームを作ればいい。

あるいは、自分の実力を高く売ってくれるプロと関わり、既存のプラットフォームにまで箔や格式をつけてしまうのだ。

少なくとも継続的な執筆が成立する雑誌や業界誌は、そうやって格式を上げており、単なるプラットフォームではなく「老舗の有名誌」に成長している。

執筆という分野でなくとも、極論を言えば、ウェブサイトすらなくともプラットフォームが構築できる。

信頼できる座組みを、そっくりそのままプラットフォームという仕組みとしてルール付けすれば、実は事足りる。

自分が独自の価値で活躍するには、ノロマや実力不足など不用意に関わらせてはならないのである。

その分、立場を問わず、本気の熱量がある人とだけ楽しく一緒に動けばいいのだ。

 

現実解。

ビジネスの本質は、本音のお困りごと解決に、敬意と対価が乗ることだ。

それだけあれば、独自の価値が出来るため、その場でプラットフォームは成り立つ。

独立している人は、

「他人のプラットフォーム=やる気がなくとも運営できてしまう下請け」

とは関わらず、実力と熱意がある組織や人と、「座組み」で関わるようにしよう。

自分の独自の価値を発揮すれば、あっという間にプラットフォームになれてしまうし、

プラットフォーム内のその他大勢の一員ではなく、座組み先のプラットフォームを成長させた立役者として活躍するのだ。

他人が作った既存の枠組みにそのまま迎合せず、堂々と自分のプラットフォームを成長させていくところからが始まりだ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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