人脈が確実に増えていく人、千人と会っても人脈が途切れる人。

daily11 スモール分析。

人脈が大事だと思う人は少なくないが、人脈とは結果に過ぎない。

その人が好かれていて、お困りごとを助ける実力がマッチすれば、あっさりと必要な人脈は増える。

不用意に群れて薄まり、かつ最低限の実力もない人は、水をザルですくうかのように人脈が消えていく。

前者の人は、今この瞬間から目の前に信頼が広がっている。

後者の人は、常に新たな人脈を広げようとして、常にしんどそうにしている。

 

「人脈で困ることがないようにしたい!」という人に向けて囁こう。

「実力があって、かつ1対1で『良いね!』と好かれるからこそ、『ピン!』と来てもらえて人脈が表に出る」のが本質である。

まずは、目の前の人のお困りを、自分の実力で助けるのだ。

この場合の実力とは、必ず果たせる得意技でもいいし、

エレベーターのボタンを代わりに押して上げる程度のことでもいい。

ちゃんと1対1で助けてやれるなら、なんだっていい。

そのちょっとした積み重ねで、人間関係が濃くなるためだ。

人間関係が濃くなれば、「〇〇と言えば貴方!」と一発で思い出してもらえる。

 

昨今「人と薄くつながっていると、どこかで良いことがある」と言うが、実はこれは逆だ。

ちゃんと自分の実力を、1対1で額面通り覚えてもらうことが、スタート地点なのである。

単に薄いつながりがあり、群れて何かをした気になっているだけでは、記憶にも残らず、何も起こらない。

それどころか、薄いつながりのまま不用意に過ごし「ああ、あのヘナチョコで薄っぺらい人や集団と関わりがあるのね…」と見捨てられてしまうことも実際にある。

そうなってしまい、実態はサラリーマンと変わらなくなる社長やフリーランサーは、実は後を絶たない。

また、無理やり記憶に残すような猫騙しも、嫌われて終わることなど多々ある。

キャッチコピーの大御所が「キャッチコピーとは『うんこ!』という単語を自己紹介に入れるようなものと思えばいい」と言っている。

これは完全に正論なのだが、一方ではリスクを抱えてしまう。

実力や特徴があるからこそ成せるワザであり、キャッチコピー負けしてしまってはどうしようもない。

実力がないばっかりに、そのつもりはなくとも奇を衒った文言やイメージが先行して上滑りしたり、

勇気がないばっかりに、既存の組織にやたらと時間を取られてしまったりすることなど、多々ある。

そうではなく、敬意をベースとした濃い人間関係があるからこそ、

1対1の信頼が自ずと増え、結果としてそれを「人脈」と呼ぶことができるのだ。

 

現実解。

人脈を望むなら、人脈という言葉すら邪魔っけなものとして、捨ててしまってもいい。

変に人脈!人脈!と群れてしまうより、1対1でお悩みにリーチするほうが、信頼されるためだ。

本音と敬意があるだけで、あっさり解決してしまうことは多い。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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