「配属ガチャ」を回避するなら、真っ先に段取りを立てて学ぶ。

daily11 スモール分析。

「配属ガチャ」という、

新卒就職の不本意配属が取り沙汰されて久しい。

これは単に、配属が不確定である選考や組織を選んでいるか、

その組織しか選べないレベルに甘んじてしまっているのである。

そもそも就職で、ジョブ型のような地位の高い分野を選べないことが嫌なら、

選べる形に持ち込むべく、率先して真っ先に学ぶ段取りを立てるしかない。

 

真っ先に学ぶためには、自分を大事にしよう。

あなたが生を受けた理由は、

誰でも言えることをぐちぐちと言い出すためではない。

あなたにしか言えないこと、思えないこと、出来ないことについて、

「こうしたい!」と楽しく生き生きと没頭するために、あなたの生があるのだ。

とすれば、文句を言い出す前に、まず基礎知識を蓄える形で学んでいくために、

少しでもワクワクできる段取りを用意するのが先決ではないだろうか。

遠足やデートの前日のような感覚を持って、あれこれ妄想するだけでもいい。

あるいは、あっさり独立ができるポジショニングを取りに行くでもいい。

自分の勝てる土俵を整えるために、読書や行動で学ぶ段取りを立てるのである。

 

例えば、高校受験でも大学受験でも、中学受験でも、

それ以降の資格試験や、あるいは好きな物事でもいい。

これらには大掴みでも細かくてもいいから段取りや計画があり、

その上で自分の道を自分で切り拓くという「自発的な学び」のスタンスが基本だ。

「誰かにやらされた」とか「みんなが学んでいるからなんとなくやった」は、

はっきり言うが、誰でも言えるお子様の理由づけであり、何もしていないのと同じだ。

仮に事実としてそう思ったとしても、段取りがないなら、

何をやってもうまくいきようがないし、現実解を出していくということができない。

もしまかり間違ってうまくいってしまったとしたら、拷問だとしか言えないのだが。

 

それはさておき、お子様の理由づけが過去に少しでもあったなら、

その態度を強引にでも真っ先に捨ててしまうしかない。

不本意が嫌だというのは痛いほどわかるが、

嫌なら嫌を逃れるための行動も段取りのうちである。

そうやって、できるところから工夫すればいいと気づける。

 

ここからは、仕事の一般論を織り込もう。

「就職で最低でこれが満たせたらOK」という要件と、

「要件を満たすためにスキルをこれだけつける」という目標と、

「もし最低ラインを下回ったら2〜3年かけてピボットする」という動き方が、

下ごしらえの例として挙げられる。

より具体的には、デイリーレポートで繰り返し述べているが、

実のところ、大学レベルの英語と数学の実力を得ておくだけで、解決することが多い。

少しハードルが高く感じるかもしれないが、

スマホとパソコンがあればいくらでも工夫ができるから、

工夫次第で真っ先にハードルを下げることも可能だ。

 

成長中のスタートアップや、あるいは外資企業のように、

数字やテクノロジーが扱えて英語で対応ができる人向けの、

分析や研究寄りのポジションについて、希望が通りやすい企業はちゃんと存在している。

「地方だと情報格差があって不利…」とか「自分の専攻だと不利…」というのは、

目の前の基準が全てだと思い込んでいる、頑固なお子様の発想だ。

自分から基準を変えてハンティングしに行かないなら、何も変わらない。

弟子が師匠に教わるのと同じだ。

未熟なくせに頑固な弟子は、師匠に破門されてしまうが、

不器用ながらも自発的に動く弟子は、必ず好かれる。

そうやって、自分のポジションを作っていけばいい。

 

現実解。

配属とは、自分を世の中に配属していくための方法だと気づければ、

実はできることは思いのほか多いと気づけるはずだ。

真っ先に段取りをしておくことで、単なるガチャ要素を回避したり、

自分の強みを世の中で生かしたりと、初めてわかることなどたくさんある。

 

追記。

新卒であれば、今ならリモートでインターンを行う企業もある。

転職であれば、もっと多様な求人が数多くあるし、

なんなら「新卒だと募集していない企業」も存在している。

こういった情報も、真っ先に段取りのうちに込めてしまえば、有利に立てる。

 

追記の追記。

なんなら、スタートアップも外資さえも避けて、

副業や別な本業を作り出しにいっても構わない。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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