デタラメを丁寧にやると、勝ちにいける。

daily11 スモール分析。

「常識を捨てろ」

そんな言い方をあちこちで見かけるが、

これをもう少し解像度高く描こう。

 

常識を捨てることで成長するとは、

つまり「デタラメを丁寧にやる」のだ。

単に「デタラメにやる」でもなく、

単に「丁寧にやる」でもない。

相矛盾するからこそ、

デタラメがいっそう輝く。

ここのところ盛り上がっている、

24時間営業の無人トレーニングジムのchocoZAPは、

デジタル化と仕組み化を駆使して、

お値段が張るイメージの強いトレーニングジムを、

極限まで低価格化して爆発的に広がった。

かつ、アプリによる会員管理を徹底しており、

サービスの顧客満足度もきっちり確保している。

もちろん、高価格帯のジムとターゲットと比べ、

運営方法もカスタマーサクセスも何から何まで異なる。

それでいいのだ。

何から何まで異なっているのに、

流行っているということは、

デタラメを丁寧にやったのだ。

単に常識を捨てるデタラメだけでは、蛮勇だ。

そうではなく、既成概念に反するデタラメを、

ちゃんと「欲しい!」と手が上がるように、

マーケティングと利便性確保を行う丁寧さがあり、

そのおかげで急速に広まった。

競合他社はどこにもデタラメがなく、

クソマジメで丁寧だっただけであり、

普通で常識的で退屈がられていたが、

見事なほどその常識を裏切ったのだ。

つまるところ、

世の中で流行っていく物事とは、

デタラメと丁寧を含んでいる。

その矛盾がたまらなく面白くなったり、

「それなら欲しい!」となったりと、

ついつい本音を刺激していくのである。

 

現実解。

デタラメを丁寧にやると、自分も他人も面白くなる。

 

追記。

迷ったら、さっさと動いたほうがいいのは、

デタラメを誘発するからであり、

丁寧にフィードバックする時間の余裕もできるからである。

恥をかくくらいで、ちょうどいい。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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