根本的なことを言うと、みんな「やること」で時間を消費し過ぎている。
ということは、「やらないこと」を決めて、自分の強みに特化したほうが、楽勝できるのだ。
自分の場合、ビジネス上で「やらないこと」を以下のように決めている。
・勝てない物事など、やらない
・なんとなく気が乗らない物事は、やらない
・明らかにビジネスだけの肩書きや空間は、一切持たない
・講演講師業は、やらない(出版や執筆に関わっている場合は除く)
・研修講師業は、やらない(「仕組みづくり=資本主義」から離れるため)
・ボーダレス(国境なし・分野区切りなし)に持ち込めないことは、やらない
・すべてリモートで完結できる仕事以外は、やらない(ごく一部の気まぐれ除く)
・仕組みづくり指南・執筆・出版(BizDev/リサーチを含む)以外の仕事は、やらない
これらを逆算すると、
「グロースハック・仕組み化、研究・執筆・投資、日系・外資の両利き」
という強みが浮き彫りになる。
また、もともと独立は一切考えたこともなかったが、
・そもそも圧倒的な強みの背景がないなら、独立しない
とも決めていた。
ご縁があり、たまたまあっさりトップの下限をクリアしたので、
「負ける理由がない」と確信し独立したのだが。
実のところ、上記のような縛りがない状態では、
放っておくと仕事内容や立ち居振る舞いが、
フルコミ営業マンっぽくなってしまう。
ということは、自分の時間を切り売りしてしまい、
「グロースハック・仕組み化、研究・執筆・投資、日系・外資の両利き」
という、自分の好きで楽しいことから離れてしまう。
だからこそ、ちゃんと「やらないこと」を決め打ちして、
品質管理しておくのだ。
もちろんこれらの組み合わせはニッチかつ市場があるのであり、
だからこそ強みが浮き彫りになるのだが。
好き嫌いを無視して言ってしまえば、
短期的に業績を伸ばすことは不可能ではないし、
足で稼いだ経験も過去に多々ある。
ただし、実際にはそれは本心からは喜ばれない。
この場合まず、立て付けは「業績成長請負人」という名前の、
フルコミ営業どまりという事実を受け入れるしかない。
また、無理に再現性を強調してしまったがために、
かえってタイヤがパンクしたかのように停滞することなど多々ある。
(現に、営業が強い業界は国内海外を問わず、そうなる事実がバレている)
それは目先の業績主義の弊害であり、
キャッシュフロー(営業CFやFCF)に依拠する資本主義ではない。
(仕組み化とは、ストラクチャード・ファイナンスがそうであるように、CFが大前提である)
そうでなければ新たな価値を、継続的に世の中に広めることにもならない。
それだけ、短期的な業績向上狙いは怖いものであり、
かえってダメージを受けてしまうことなど多々ある。
私はリサーチアナリストという、
これまたニッチな立場から始まったゆえ、
「コンサル」を名乗る人が一部から嫌われる事実も知っていたし、
そのような人が脱「コンサル」するための相談も受けている。
かつニッチだからこそ、変にビジネス臭を出さずとも、
人とお金に淡々と恵まれていくまでが、
リサーチアナリストのあり方だとも心得ている。
要は企業も事業も、ゴーイングコンサーンが基本であり、
長期的な成長に耐えうる仕組みが重要なのだ。
そもそもだが、目先の業績向上は、
データドリブン要素で代用されていってしまったり、
だんだんと「コンサル」は割りを食ってしまう。
だからこそ、目先の短期的業績主義ではなく、
中長期的に見た資本主義に立ち返る必要があるのだ。
だからこそ、ついついジワジワと効く、
長期的に成功できるお付き合いを大事にしているのだ。
現実解。
強みが浮き彫りになることで、
ゼロから育てて一緒に本音で成長していけるというのは、とても楽しい。
追記。
何より、ハックする目線が持てる。
boxcox.net、遠藤武。