速読は、科学的に否定されたという説が出回っている。
速読の是非はさておき、読書を情報処理として捉えた場合、
テキストデータを粗々に把握し、繰り返し読んでだんだんと解像度を上げていく動作が本質だ。
とすれば、読む速度の上げ方は、おおよそ定まってくる。
正攻法。
・スキミング:各パラグラフ(段落)の冒頭と末尾だけを拾い読んでトピックから全体像を把握する
・スキャニング:気になったキーワードだけを検索するかのように欲しい情報を掬い取る
これらは大学で教わった人も多いかもしれない。
基本的な読み方はこれだ。
アウトプット向けの読み方。
・パラパラめくって「面白そうな部分」や「図表」や「ツッコミを入れたい(執筆したい・リアクションペーパーを書きたい)部分」だけ着目する
・「面白そうな部分」や「図表」や「ツッコミを入れたい部分」や主題を把握するために逆算してを読む
・その上でアウトプットしていく
・全体を無理に細かく読まない(後付けで必要に応じ読む)
これはスキミングとスキャニングをもう少し砕いたものであるが、目的を果たすために、面白そうなところから手をつけていくということである。
現実解。
知識が増えたら、読む速度は自ずと上がる。既知の内容が増えるというのは強い。
そのハードルを下げる行動が大事であり、1分間に何文字…という数え方はデータ分析的にも情報処理的にも本質ではない(コンピュータに任せたほうがいい)。
内容や意味や面白さを伴い、目的を果たすための読み方に徹したほうが良いはずだが、いかがだろうか。
boxcox.net、遠藤武。