承認欲求が不自然に強いと、どこかでおかしくなる。

daily13 事実の直視。

独立し、いろいろなタイプの社長と会い、とても良くしてもらっている立場として言おう。

そういう方々は、自然体だからこそ、成長をベースに人とまともに関われる。

その真逆で、承認欲求ばかりが不自然に強い社長もいる。

承認欲求は成長のためにとても大切だが、そういう場合は何から何まで不自然だと言っていい。

 

特に、営業会社や代理店など自前のサービスを持たずに売り歩くケースや、

さほど役に立たない元〇〇を強調しているケースや、

起業することが目的になっているケースや、

知性がお留守になっているケースに、

不自然な承認欲求は多い。

とにかくひたすら、不自然なのである。

身の丈にあっていないことに執心したり、

せっかく格上に出会っても承認欲求が災いして、

チャンスを自分から無駄にする。

しかも、その実情に一切気づかない。

 

否、それだけ済むならまだいいが、

承認欲求が災いして嘘と猜疑心ばかりが肥大し、

自分を見つめることができず、

人もお金も信用も突然離れていくまでがテンプレだ。

 

私は社長に仕組み化を指南する立場上、

「ヘナチョコすぎて救えないな」

というケースも多く見てきたし、

紹介してもらっても「この人はダメ」というケースも多く見ときた。

いずれも根本的に学ぶ気がないため、

事実を直視せず、

狭い世界に閉じこもっているのである。

 

もちろん、社長に限った話ではない。

当初は「なぜこんな人がいるんだろう?」とても不思議だった。

単なるコンプレックスと言ってしまえばたやすいが、

それだけではコンプレックスをはねのける人の説明がつかない。

 

これを仕組みとして、虚心坦懐に見つめたところ、

「なるほど、小さなお山の大将でいるほうが心理的にも生存にもラクだから、社長やビジネスしかりそうでないケースしかり、承認欲求が不自然になるのか」

と気づいた。

その人たちが事実を見ず、承認欲求を不自然に出すのは、

シンプルに言えば「生存のための仕組み」なのである。

イヤな物事から自分を防衛しているのだ。

もちろん、事実をありのまま見て受容することから降りてしまっているため、

仕組みとしては欠陥があるから、

事業や組織が変なところで吹っ飛んだり、

自分の人生がおかしくなるまでが答えなのだが。

 

現実解。

承認欲求の使い方に、その人の生き方がありのまま出ると覚えておこう。

自然体でいる人は、承認欲求を自然に使っているし、事実をありのままシンプルに見定めようとする姿勢がある。

不自然な人は、承認欲求が人として不自然であり、何もかもが無用なほど複雑になってしまう。

承認欲求そのものは、素直に向き合うと大変有意義であり、生存を超えた成長の機会を得られるという性質を知っておけば、どうとでもできる。

ボックスコックスネット、遠藤武。

 

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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