超零細からスタートアップから大手まで、栄光と没落を見てきたが、
成長のカギは「地味で分相応な得意技」である。
これがあれば、少なくとも大失敗やボロ負けは回避できる。
コンセプトと内容が素敵でもいいし、
接客が良い、美味しさがあるでもいいし、
私のように連載執筆を1年半で合計45回(=誌面36回+ウェブ9回)行っていてもいい。
そういった実力や品質の要素に、
無理のない価格設定(粗利は高くても良い)と、
スタッフや関係者の主体的で前向きな関与、
そして本音ベースの需要があれば、事は足りる。
言うまでもないが、
市場で暴利を貪っていたり、
無駄に社長室ばかり大きかったり、
結果的に大言壮語していると、
その組織は突然傾く。
分不相応で、得意技が消え失せているためだ。
相手にされなくなるのも無理はない。
場合によっては、ちゃんと調べると、
得意技の実態すら無いとバレるかもしれない。
現実解。
定点観測してみよう。
営業会社だったり、
待遇が良くなかったり、
無駄にメディア露出が多かったり、
経営者にさほどドメイン知識や背景がなかったり、
ビジネスモデルが既存の同業他社の「ジェネリック版どまり」で独自の技術開発や問題提起がない場合、
その組織はどこかで分不相応を働いている可能性が高い。
追記。
分不相応の真逆を愚直にとっていれば、少なくともその組織は愛されて成長する。
boxcox.net、遠藤武。