秘密保持契約(NDA)が多く結ばれるようになって久しい。
これを根本的に考えよう。
秘密厳守とは、相手や関係者や第三者を守ることであり、すなわち「人の嫌がることをしない」が本質だ。
契約法も契約書も超基礎ではあるが、単なる書面の話だけではない。
そもそもの話。
秘密にしておかないと、相手をひどく傷つけ辱めてしまうことや、立場を追われてしまうこと、時として命を狙われるような話題さえある。
オーナーシップのある経営者やその道のプロなら、これをどこかでわかっているはずだから、秘密を固く守って相手の嫌がらないことをやるのである(そうでないなら絶対に生き延びられない)。
これはコンプライアンスや監査の話など超えており、いくら昇進しても、縛りがあって群れさせられるサラリーマンはレベル的に絶対にわからない(サラリーマンはクビで極刑が済む)。
念のため断っておくと、チンピラ、詐欺師、これに準ずる毛並みの悪い層は、そもそも頭が悪いから秘密厳守など皆無だ(世の中が心底嫌がることをしている層に秘密厳守もへったくれもない)。
どんな生き方をしたいかは自分で選べばいい。
人に惚れ込んで関係を深めるという、人として当たり前のことに徹したいなら、
秘密厳守に徹し、人の嫌がることをしないことが基本なのである。
現実解。
意外とこれを甘く見ている人が多い。
信頼の基本だから、ちゃんとしておこう。
追記。
言うまでもないが、成長のために耳の痛いことを伝えるという動作は、信頼の基本があってこそ成り立つ。
信頼がないか、実力がないなら、どこかで離れることになる。
boxcox.net、遠藤武。