独立していても、利益が薄かったり、
何年経ってもリピートと紹介がなかったり、
その割にいくら雇用しても集客や委任もできず、
商業執筆の本はおろか記事の1本も書けない場合がある。
率直に言ってしまおう。
この症状の原因は、単に武器の鋭さが弱く、チカラを発揮しないことにある。
独立は、世の中にインパクトのある価値を出すことで全てが決まる。
そのための武器の鋭さが足りないとか、
そのための武器の作りがおかしいとか、
そのためのドメイン知識や経験が不足していると、
例外なく停滞してしまう。
(武器が鋭い場合は、行動すれば解決する。)
例えば、コンサルティングといった無形商材の場合、
武器となる知識の有無や、武器を支える行動の有無で、ほとんど全てが決まってしまう。
この分野の「鋭い武器」持ちは、よほどセンスのある特別な場合を除くと、
2つか3つほどの難関国家資格を軸とした職歴があるか、大卒のうち上位10校くらい(一部を除き首都圏のみ)で一定以上のキャリアを積んだかに収まる。
そのまま、これらの知的背景に紐づく職歴が効果を発揮していくためだ。
上記に該当せず、例えば難関資格も上位校の学歴も、コンサル会社の経験もない場合、
奇跡的に大企業から案件を受注したとしても、流儀がわからず、ラッキーパンチのまま成長しないのがオチである。
またIT分野の場合、「鋭い武器持ち」は、地方国公立大学合格レベルくらいの学力が必須となる。
それがない状態だと、独自の価値がつくれないwebの制作代行屋さんどまりで終わる。
単にコードを書けるだけでは、基幹システムにもデータ分析にも関われないためだ。
いやらしい話だが、
私は小学生だか高校生くらいまでにこの事実がぼんやりと見えてしまい、
もともと独立する意思など勝機が薄かったゆえ全くなく、やりたいことをやっていても勝てないと悟った。
結果的に上位側の大学にいた立場として、
武器が鈍いと、学歴抜きに不利を強いられると知っていたということだ。
そのかわり、できるだけ知的好奇心を満たし、
原理原則を知っておけば何にでも対応できるよう、
「勉強不足」という言葉に別れを告げるべく行動していた。
そうすれば武器を鋭くできると、受験や大学で学んだことや、アナリストの師匠や、読書を通じた数多の賢人らが、教えてくれたからだ。
結果として、統計学を軸に先行研究や取引事例を見定める立場になり、
その先で、武器が鈍っている人を助けることになったというのは、傍観するととても興味深い。
現実解。
「実績が増え続ける!」
「リピートと紹介がある!」
「『行けそう感』がある!」
これらを一定水準以上の価格・粗利・格式で行えることが、独立して活躍するためのコツだ。
それが得られない場合、何かが鈍い。
その場合は、人の手を借りてでも、まずは武器を鋭く鍛えるしかない。
追記。
起業したいなら、10代〜20代までの間に「勉強不足に別れを告げる」覚悟で徹底して学んでおくに限る。
武器の鋭さが足りないまま独立してしまい、伸びない立場を作って停滞する人は、少なくない。
boxcox.net、遠藤武。