あちこちで見かける商品やサービスも、あちこちで目に映るキャンペーンも、
いっさい目に見えないところで、マーケティングの中身があり、ターゲットを極めて明確に定めている。
事実をありのまま言うと、とても生々しくターゲットの特徴をつかんでおり、すべてそこから逆算して仕組みを作り、対応しているのだ。
値段には全て意味があるが、ターゲットを定めると同時に、その値段から得られる価値も明確に作り込まれており、粗利も営業利益も逆算されている。
あけすけに言ってしまうと、ターゲットのお悩みを的確に捉えて解決し、そこからリピートと紹介があれば、そのビジネスはあっさり生き残り、淡々と成長していく。
反対に、徹底した逆算ができなければ、営業活動は負け戦であり、売上は立たずに終わる。
これを防ぎ、時間のロス・お金のロス・ブランド精神のロスを限りなくゼロに近づけるまでが、一連の仕組みである。
仮に、まかりまちがってターゲットではない人が紛れ込んで来たらどうするか。
プロからすれば「ターゲットじゃない人が来た」というのはすぐわかるため、判明した時点で貴重な情報はいっさい出されない。
そのかわり、その人が「やっぱりやめます」とついつい言いたくなるように仕向けられ、その通りに動いてもらって終わりである。
値段が一定水準以上の、高額な商品やサービスの場合をしよう。
値段には全て意味があると書いたが、ターゲットとなる顧客が成功体験を得て、リピートと紹介を重ねてくれるように作られている(それがない場合は詐欺である)。
このとき、値段に込められた意味として「この価値の意味がわからない時点で、あなたはお客様じゃないないから、お引き取りくださいね」という選抜機能が込められているのだ。
これは自動改札機のように、ターゲット外を示す動きがあったら「ピンポーン!」とゲートが閉じるかのごとく機能する。
実のところ、間違って入ってきた非ターゲットの動きは、ヘナチョコ丸出しなためすぐわかる。
BtoBもBtoCも問わず、無料サービスのメリットだけ受けて、「高いです」と自分の主観だけさも正論のように告げ(誰もまともに聞いていないが)、お礼も言わず出ていくなどザラだ。
この「高いです」は、既存顧客が成功を享受しているいる以上真っ赤な嘘であり、事実は「私はターゲットではないので払えません」という意味だ。
そういう困ったちゃんケースの対策はすでにあり、ターゲットではないと気づいた時点で情報を遮断し、かつ類似する人が二度と来ないように対策して終わりである。
ヘナチョコは、自分がヘナチョコと気づかない・学べないまでが、一連の流れなのだ。
(こういう無礼なヘナチョコは、高齢者に多いと思うかもしれないが、正論が好きなわりに勉強不足な20代30代にもいる。)
現実解。
ここまでが、目に見えない形でセットされたターゲットの事実だ。
あなたがビジネスをしているなら、ターゲット設定は徹底してシビアにやるべきで、ターゲットでない人が来たら「自分から断る」か「相手が断るよう完全犯罪のごとく仕向ける」ことが鉄則だ。
あなたが成長したいなら、あなたより格上のターゲットを狙っている分野に飛び込み、学ばせてもらえばいい。
追記。
これらと逆の行動を取ると、没落していく。
実のところ、理不尽を言われた側は栄え、理不尽を言った側は没落するまでが、一連の流れである。
理不尽を言われた側は「やった後悔」という上に逃げる成長があり、理不尽を言った側は「やらない」という下に逃げる没落であり、両者の壁は永遠に埋まることはない。
ビジネスの場合、既にごひいきの顧客がいるだろうから、その基準に満たない人はバッサリ切るしかない(バッサリ切って成り立たないなら最初から全て間違っている)。
追記の追記。
BtoBの場合、これくらいは把握しておこう。
一定基準未満の零細段階だと「下請けや外注が欲しいだけ」「補助金がないとやっていけない」「その割にお礼も言えず立ち居振る舞いが粗雑」という特徴がある。
これらの場合「高い」はウソで、単に支払い余力が小さく、不利を強いられている状態であり、発想が小粒な勉強不足どまりである。
ボックスコックスネット、遠藤武。