営業会社をどう評価するかで、その人のレベルがわかる。
一定以上の素直さや、一定以上の知恵と勇気があれば、
営業会社など一切行かずとも、壁を超えて営業やマーケティングの仕組みを用意できるためだ。
私は、実際にサラリーマン時代「100%フィットせず相性が最悪!」とわかった上で、
中小企業向け提案営業に強みのあるニッチトップの会社の面接を受けた。
怖いもの見たさで「後にも先にもたった1回だけ」と腹決めしていた。
この営業会社は、知名度はあるがいわゆる超大手企業ではなく、グローバル性もデータ分析の要素も薄いかゼロだった。
私の強みがマッチせず、まったくの気まぐれで受けた面接だった。
厳密に言うと、この会社は単なる営業会社ではないが、独立や出版している人が多い特徴がある(ただし出版は自費も少なくない様子だ)。
案の定、面接に出てきた男性の立ち居振る舞いも経歴もお世辞にも良いと言えずに「やっぱりな」と納得した。
「これなら自分でデューデリ事業を立ち上げた際のゼロイチ営業のほうが、どう不利に見積もってもはるかに格上だな」
妙に腹落ちしたのは言うまでもない。
ひいきにしている本の著者に、この会社の出身の方がいるが、「その方は出世も出版も独立も楽勝だと小躍りしていたのだろうな…」と悟った瞬間だった。
現実解。
知恵と勇気で突破できると身をもって知り、ワクワクしたまでが、素直な感想だった。
私が営業会社をいっさい知らなかったこともあり、立ち居振る舞いの悪い圧迫面接さえ「なるほど!」と腹落ちした瞬間だった。
たった1時間程度だったが、独立に際して役立つ経験だったと断言できる。
追記。
FP&Aに舵を切ろうと決心したのも、この時だったな。
ボックスコックスネット、遠藤武。