まるごしマーケティング。

daily15 審美眼。

たまにはFP&Aやデータ分析以外の話をしよう。

 

今回は、完全にまるごしでマーケティングをぶん回した話。

私は事業ゼロ立ち上げを経験し、かつマーケティングを伴うFP&Aも経験した。

なので収益を得るための動きは一通り網羅した。

 

まずゼロから立ち上げの話から。

ゼロから1年ほどで時価総額2千億円超を価値評価した、FAS事業立ち上げ。

当時はリーマンショック直後だったゆえに、

投資案件の時価がどれほどかが論点になっていた。

統計的手法(ヘドニック法)と、会計的手法(DCF法)の2つのモデルを作って、

とある業界特化の投資案件について価値評価を行うFAS事業を立ち上げた。

とてもシンプルだが「お客様の成功」を定めて、業界紙に掲載し、その上で足を動かした。

大手金融機関のファンが複数社ついて、あっさり固定客になった。

やはり「業界紙という看板」は大きい。

もともと業界紙に週1で市況を分析する記事を寄稿していたため、話は早かった。

信頼できる立場としての情報発信は最強の看板だと腹落ちした。

当時の反省だが、商習慣や市場構造の都合があり、価格体系や収益構造が動かせなない悩みが残った。

これが動かせたら抜本的にビジネスモデルが変わっていたが、さすがに27歳でそれを全部やるには限界があった。

 

次はマーケティングを伴うFP&Aの話。

年売上高200億円の店舗型BtoC日系ベンチャーで、マーケティングを含むFP&Aを担った。

ただひとつ言える強固な事実は、

この企業は「各店舗の看板」が一番の稼ぎ頭だった点だ。

看板に商品名と価格が書かれているだけで、とても強固な訴求であり、

これが「お客様の成功」として機能していた。

昨今、「歯医者さんの看板」が有名になっているが、考え方は全く同じである。

ほかゴールデンタイムど真ん中の有名番組に流すブランドCMの中身や、

その前後の地方ローカル5分番組に店舗CMを入れて来客数や売上を分析していたが、

それは全て看板から来る要素の派生だとよく見えていた。

現に店舗への顧客流入は止まらなかった。

ほか、店舗に配るノベルティの効果などもみていたが、これは明らかに強者戦略であるとよくわかった。

 

現実解。

要はマーケティングは、

「お客様に『欲しい!』と手を挙げてもらい実際に買っていただくToDoづくり」

とまるごしレベルで腹落ちしておこう。

 

そうすると、

どのような「お客様の成功」を定め、

どのような看板をどこにセットするかという、

とてもシンプルな行動に行き着くから。

 

追記。

みんな大好き(?)SEOの話もしておこう。

200億円企業の少し前に、

SEO対策やウェブコンテンツマーケに別な会社でがっつり関わっていたが、

結局はSEOやウェブマーケも「お客様の成功(=メディアを見る人の成功)」が全てであり、

単なる手段だけでは何も伸びないとよく見えていた。

逆に言えば、これが意識できていると、ウェブマーケは素人でもできると知った。

やっぱり「お客様の成功」ありきなのである。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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