失敗から方向転換して立ち直る上で、視野を広げるには何が必要か。

daily2 素朴な疑問。

ここまでの成果を、自分から改めて認めてやる。
その成果を柔軟に転用させる形で、新たな成果につなげる。
年齢、経験の有無、ランク付け、妬み嫉みで言い訳を作らない。
まずはこれだけでいい。

この場合の成果とは、
お金が関わるのであれば、キャッシュインフロー(≒現金として残る利益)とリピーターを得ることを、
何かを学ぶ必要があるならば、調査・執筆や資格取得や大学合格といったことを、それぞれ指す。

失敗が危機的であればあるほど、
今までの実績(の有無)をつい直接的に使おうとしてしまい、
柔軟に活用させるという視点を持てないほど視野が狭窄してしまう。

このとき、視野狭窄に嘆いて滅入るのではなく、
それは「今まで集中してきたからこその職人芸だ」
として、堂々と自画自賛すればいい。

大枠として、
20〜30代はまだしも、
それ以上の40〜50代以上では、
特に視野狭窄に陥りやすいという傾向がある。

この事実を受け止めた上で、
あなたに何らかの専門性があるならば、
それをさっさとお金に変えてしまえばいい。
それだけで一気に安心できる。

あなたに専門性がないならば、
本当にやりたかったことでもいいし、最先端の物事でもいいし、
お金になりそうなことでもいいし、小学生か中学生に戻った気分で、
手当り次第に素直に学び直せばいい。

「もっと若いうちに失敗しておけばよかった。」
そんな厳然たる事実に打ちひしがれるのは、たやすいことだ。
本当にどうしようもなく、しぶしぶでも新たな道を踏み出すなら、
いちいち打ちひしがれている時間などもったいないし、
そのエネルギーを自分だけのために使うことが重要である。

今日び、かんたんに再現できない職人芸を転用させたり、
あるいは率直すぎる視点で物事に関わることが、
新たに光を当てることにつながり、
思わぬ形で誰かを助けるのである。
(80歳でプログラマーになった人が話題になるのは、
その最たる事例と言っていいだろう。)

話題になる物事とは、
必ず「常識からはみ出した側」の物事であって、
せっかく失敗という形で常識からはみ出したのだから、
その事実を認めて活用したほうが、視野が広がるんだよね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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