ヒエラルキーとは、成果の蓄積である。
いかに人や組織が一時代の栄華を誇ろうとも、
ヒエラルキーの維持が第一義になればなるほど、
その蓄積を食いつぶすだけになる。
「すごい」という結果の蓄積が、
自ずと上位のヒエラルキーに押し上げてくれるのである。
単にヒエラルキーだけを望むようになる「保身」は、
その逆に、下に降りていっているということだ。
現実解。
規模の大小や職業間での違いはあれど、
何らかの常識を疑わないままでいる集団や組織は、
「すごい」と「保身」のせめぎ合いをさまよっている。
これが「保身」に強く寄ると一気に見苦しくなるし、
「すごい」に寄り続けると、何らかの形で冴え渡る。
ヒエラルキーや格差が気になって仕方ないなら、
そこから遠く離れて、どちらに寄っているかを眺めてみよう。
..遠藤武