「目の前の事実はネガティブだらけだ…」
そう思ってばかりいる人は、理屈(ロジック)の奴隷である。
他人が作った理屈ばかり飲み込むと、他人が作った常識に囚われる。
現実解。
ロジックの使いみちは、
「まだ実現されていない物事を、複数の理屈を組み合わせて、実現すること」
にあるのであって、既存の事例をそのまま飲み込むためではない。
学問、ニュース記事、政府広報、論文、書籍など、何でも良い。
そこに何らかのロジックや理由付けがあるとしたら、
思い切って自分が実行可能なロジックに言い換えたり、
自分にとって望ましいロジックに書き換えることが必須である。
リサーチアナリストという仕事の経験から言えるが、
複数の新聞記事を組み合わせ、複数の関係者にインタビューし、
その上で統計モデルを作って予測するという過程を経験すると、
「誰かが出している情報は、全て裏取りから別ルートを創れる」
と判断がついてしまう。
本来、ロジカルに考えるという過程は、
「これって前向きな別解があるよね?」
「これって前向きな対策方法があるよね?」
「これって緊急事態だから逃げるが勝ちだよね?」
のように、別ルートから価値を出すように懐疑していくことが必須だ。
これは最もシンプルなクリティカルシンキングのあり方である。
ニュースで疲れたら、他人の理屈付けに飲み込まれていると気づこう。
目先の理屈や理由付けは、別ルートからロジックを創ってこそ、回避できるのだから。
boxcox.net、遠藤武。