接点ができると、知ってもらえる。
複数の接点が定期的に出来て、それが線になると、覚えてもらえる。
マーケティングの基本的な考え方だ。
現実解。
単純接触回数が増えると、それだけ好感を持ってもらえる。
ごく当たり前のように見える話を、心理学者のロバート・ザイアンスが実証した。
回数があまりにも増えすぎたり、そもそも好みでない場合、
逆効果になるという実証結果が、とても人間臭くて面白い。
好かれやすいタイプがあるという点があるなんて、まるで恋愛だ。
だからこそ、押し付けがましいマーケティングや、
中身がないのに、マーケティングで認知させようとすると、
嫌われるのは世の常だ。
まずは四の五の言わずに中身を充実させることが大事なんだよね。
恋愛で「モテ本」ばっかり読んでいてもモテないのと同じだよ。
中身がないのにマーケティングだけに走って、
あっさり消えてしまったり、化けの皮が剥がれる事例は、
SNSが使われるようになって多発しているんじゃないかな。
CMの効果分析をしていたけれども、
実はCM単独だとやっぱり限界があって、
店舗が多くあるからこそ「合わせ技」でCMのマーケティングが成り立つ。
店舗が多くあるということは、中身がそもそもある。
数をこなすことで中身ができる。
まずは数をこなしやすくしないとね。
接点を増やして、接点どうしが自然と線を作るには、
数をこなして続きを描いていくしかないんだよね。
逆説的だけど、数をこなして初めて出来る中身は少なくない。
数がこなせないのなら、それは作り付けが間違っているから、大急ぎで数をこなしやすくしよう。
数がこなせるのなら、いくらヘタクソでも、必ず読み手がピン!と来る。
お客様へのハガキなら、ハガキを月1回x7通=7ヶ月出すことが勝負。
読み手に送り届けれるのは、「カキクケコ」だけで大丈夫。
「感謝・近況・工夫・健康・幸福」に絞って、
10〜20文字以内で自己開示していけば、
ついうっかりハガキに手を伸ばすネタは尽きない。
自分の場合、書くことが好きでやっているだけだが、
「○○様 ありがとうございました! boxcox.net 遠藤武」と、
マジックで大きくシンプルに書くことが、この上なく楽しい。
合間にボールペンでコメントを書くのも、この上なく楽しい。
たったそれだけでも、全然やっていない人が大多数なんだよね。
コンサルタントが書いた本には、ハガキの重要性が凡事徹底として口を酸っぱくして説かれている。
いっぽう、凡事徹底は「好きでやっている人には絶対に勝てない」と、すごくすごく実感できた。
凡事徹底して、数をこなしやすくする。
難易度を下げて、自分が動きやすい仕組みで動く。
たったそれだけの工夫で、接点がたくさんできる。
特定番組の小規模なCMに、3ヶ月で5千万円だか1億円払わなくても、
数をこなすには、まず楽しくする工夫から始めればいい。
現状維持で嫌な思いをし続けるくらいなら、難易度を下げて楽しくするために本気で悩もう。
プロにお金を払って、無理やり口実を作ってでも、やるべきことだ。
楽しくするために本気で悩めるのは、軽く見積もっても、心底幸せなことなんだよね。
boxcox.net、遠藤武。