しつこさ不足。

daily5 爽快感。

‏物事が堂々巡りで上手く行かないとしたら、しつこさ不足を疑ってみるといい。

パーツや基礎知識が足りないのか、思考が足りないのか、人格が足りないのか、スピードが足りないのか、抱えすぎているのか、そのすべてを司るしつこさが足りないのか。

この逆に、何かで実績を出すとしたら、他人に向けた自分自身の出来映えについて、しつこさが突出している。

 

現実解。

経営にしても、研究にしても、試験対策にしても、人生の理想や目標にしても、しつこさ不足で失速する。
やる必要があることへのしつこさが足りず、やる必要のないことにばかりしつこさを仕向けてしまっている、というのも典型だろう。

個人的には「100人のうち99人は、しつこさ不足で失速している」と、大ざっぱに見積もりを立てている。

100人に1人とは、つまり上位1%とは、大ざっぱに言って公立高校の入試で偏差値73〜74くらいのラインだ。
同じく高校野球で甲子園に行けるのは、参加した4000校程度のうち、40〜50校である。
私が全国大会に出たことのある吹奏楽コンクール高校の部では、全国大会まで進出できるのは、全国大会に接続していない部門の参加校を含めた3000校のうち、30校程度である。
年収上位1%が1300〜1500万円以上という報道とマッチするのも、興味深い。

年収1300〜1500万円が特段高年収だとは思わないが、このレベルやそれ以上の年収をあっさり稼ぐようになると、やらないことはやらない、やることはやる…という立場がメインになってくる。
テレビのキー局のアナウンサーを例に挙げると、競争倍率は700倍程度とも1000倍とも言われている。
大多数の人は「ええっ!ハードルが高い!無理!」と感じるだろう。

単に偏差値や倍率だけで見ると、大多数は確実に息切れしてしまう。

試験も甲子園も吹奏楽コンクールも選考も、やりなおしが効かない故に、しつこさでカバーしきれず緊張し、息切れしてしまうのである。

「ハードルが高い!無理!」と感じることに馴れ、息切れしてしまうことを「負けグセ」と名付けよう。

この逆に、競争がある中で、できるだけ自分の状況から競争を回避できるよう、しつこく頭と行動を使うことを「勝ちグセ」だ。

一番重要なのは、不用意にいちいちビビって、しつこさを消さないことである。ビビりとは、自意識過剰の亜種とでも思っておけばいい。

ビジネスを上手く運ばせるには、一般に「100人に1人しか出来ないことを、2〜4つ掛け算しろ」とか「10人に1人しかできないことを、4つ以上掛け算しろ」と言われる。しつこく懐疑して情報を集めるという意味では、カリキュラムありきの優等生のそれと異なる形で、試験対策や研究にも有効だ。むしろ、このほうが本質を撞いているとさえ感じる。

面食らうかもしれないが、上位1%というのはあくまで目分量であり、上位1%とそれ以上の側にあっさり立つために、できるだけ楽しくしつこくできることをやるのが重要ということである。構造上、ビビりは入りようがない形で攻めることが基本である。

これは私が師匠から言われてきたことや、本で読んできたことや、実際に成果を出してきたことと符合しており、例外なくお客さんにもそのように伝えている。

しつこさとは、誰かが作った競技ではなく、自分独自の競技で楽しく成果を出すことにある。

「上手く行かないな」と感じたら、足りないものを強引にでもいいから、気にせずしつこく埋めていけばいい。

「足りなさを放置して、ずっと何も変わらない・変われないままで消耗する人生でいいの?」と問うて、熱を上げてみてもいい。ヒト・物・カネ・情報の流れを、プロに報酬を払って強引に変えて進めてもいい。

好きなこと、得意なこと、思い入れのあること…を掛け算させて学習することが基本だ。

更に熱狂が加わるなら、ついつい自然と手が出る範囲が、楽しく広く深くなって、しつこさ不足が氷解していくんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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