厳しい人と「スキ」。

daily6 人と技術と成長。

自分に対しても厳しい人は、得てして人に対しても厳しい人だ。

もし他人から「あなたは厳しい」と複数人から言われた場合は、

時折「スキ」を作ってみると、深みとチャームポイントが出せる。

 

現実解。

人に厳しい人は、

自分に厳しいが故に人にも厳しくするのであって、

特に悪気があるわけではない。

むしろ、学ぶことや成長することに積極的で、

立派な実績や理念を持つ場合が多い。

この姿勢は、100%正しい。

だからこそ、100%の正しさにこだわり抜くのではなく、

意図的に1%や5%のスキを見せるのだ。

コツは「誤差の範囲の物事だよね」として、

ちょっとしたことを許すことにある。

「なんだって!スキを作るなんてけしからん!」

と、思うかもしれないが、半歩だけ過去に戻って、

成長していなかった頃を思い出して欲しい。

もし若気の至りで失敗してしまったときとか、

成長できず行き詰まってどうしようもないとか、

ただただ厳しく正論を詰められ、

叱責され続けたとしたら、

あなたはどう感じていただろうか。

幼少期に、褒め言葉も一切ない、

単に厳しいだけの状態が、

5年も10年も続いたとしたら、

あなたはどう育っていただろうか。

もし仮に、ただ厳しいがあまり、

毎日の何気ない一言が、

正論で埋め尽くされたとしたら、

冗談を言って笑うことも許されず、

過去を笑い話にして成長することすらままならない。

ひたすら真面目に屈服させられるより、

自由に想像して充実の中で納得するほうが、

素直に成長できるのである。

もしあなたが経営者でリーダーシップを発揮したいなら、

厳しいだけでは誰も着いてこない。

厳しいことそのものが悪いわけではないが、

わざとスキを作って、

「あの厳しい人でも、抜けたところがあるんだな」

「あの人は、だからこそ厳しいのか」

と素直に受け止めてもらったほうが、

厳しい人の厳しさが、より目立って光り輝く。

人によっては、ギャップがたまらなく魅力的に映り、

チャームポイントとして映えるだろう。

また、厳しい故に、自分の失敗を自罰的に叱責したりすることや、

厳しい故に、自説を全く譲らず失敗するということも、

意図的にスキを作ることで、回避できる。

わざと「スキ」で損を取るというお賽銭を払うことが、

自分のパフォーマンスや品質を、更に押し上げるのだ。

 

不安に駆られて他人や自分に厳しくなる人や、

無意識的に厳しさばかりが出てしまう人は、

「スキ」というお賽銭を払うだけで、

ご利益があると覚えておくと、物事は円滑に進む。

「スキ」も実力のうちということ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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