挑戦と負荷。

daily6 人と技術と成長。

負荷をかけすぎると、かえって成果が出ないことがある。

目先の快適をやめて成長することに、快感を覚えるくらいでいい。

快感は「いい塩梅」から出てくる。

 

現実解。

やたらとハードルを上げすぎると、辛いだけである。

「ただひたすら新しいことに絞って開拓しろ」
というのは、実は勇気ではなく蛮勇だ。

何がなんでも新しいことにばかり絞ると、
そもそも誰からも理解されず、無意味で無駄な努力で終わってしまう。

「がんばります」は無意味、「努力します」は無駄な努力、
というのが事実だが、これは「いい塩梅」がどこなのか、
それを問いかけたことはあるのか、それともないのか。

 

例えば、新規事業の9割が上手く行かないのは、
問うことが足りていないことにある。

この不足は由々しき事態だが、ここから好転を狙うとすると、
「そもそも、本当に新しい切り口は必要なのか」
「何をやめて、何を保持して、何を半歩ずらしで新たに攻めるのか」
という視点から、決め打ちしていくことが必要である。

売上不足に悩んでいて、海外への事業展開を狙いたい場合、
「そもそも、本当に海外展開が正しい選択肢なのか」
「日本の中で、具体的にマーケティングや認知度アップを行っているか」
「競合に対し、どれだけくらいついているか、ぶっ飛ばそうとしているか」
「その上で、海外展開を狙う際、どのような層に買っていただくのか」
「そのための座組みは、現地と国内の両方について、具体的に何が必要か」
…のように、いくらでも具体化し、解像度を上げることができる。

「いい塩梅」は、愚直に問う回数を増やしていくことで、
自ずと浮き彫りになると言って構わない。

自分はというと「枯れた技術の水平思考」という言葉が、
たまらなく好きだが、ここまでで書いたことに当てはめると、
いい塩梅の浮き彫りとは統計的にサンプルを集めていくことと同じだ。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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