やりたいことの扱い方。

daily6 人と技術と成長。

やりたいことを、ほんの少しずつずらして、

確実に大きく勝てるよう持ち込んでしまうことに尽きる。

正面突破で競争すると同時に、独自ルートを作るといい。

 

現実解。

まずは自分の実力を素直につけるために、徹底的に真似をする。

シンプルに言うと、すべての試験対策はこれに該当する。

これに加え、絵を描くにしても、楽器や声楽で上達するにしても、

実のところ基礎力とは、上手い人の徹底的な真似だ。

動画でも本でもいいから、上手い人を真似して、

基礎を得る以外にない。

「自分の味」は、基礎を得た上で醸し出していけばいい。

頭を使ったり考えたりするより、

真似をして考える材料を食べることが先なのである。

 

「やりたいこと」について書いているのに、

徹底的に真似をしろと書いているのは何故か。

発想が「やりたいこと」「本当にやりたいこと」だけでは、

物事が自分の頭の中だけで留まって、

広がりも深みも味わいもなく、

確実に競争に押し負けて先細るためだ。

「考えます」とついうっかり言ってしまう人に多数会って来ているが、

「考えます」はドングリの背比べに追い込まれることの始まりの合図である。

これは根本的には考えていないのと同じだ。

なんとなく「自分のやりたいこと」だけで発想がとどまると、

「考えます」という言葉が薄っぺらくなり、

異なる分野という道草で自分を照らす発想ができず、

結局は同業他社と同程度のドングリの背比べに追い込まれる。

 

本当に考えるのであれば、

真っ先に「真似をしながら考える」という、

材料調達が必要だ。

真似をするということは、本質的にどういうことか。

真似をする価値のある他人が、

材料としてそこにあるということである。

他人がいるということは、自分の頭の中だけで考えず、

他力を頼って成長していくということである。

材料がなければ、工場は稼働しないし、

あんパン1個も作れやしない。

逆に言えば、材料があれば、

確実に作ることができる。

これはパンをこねることであっても、

真似しながら考えることであっても同じだ。

ビジネスで言えば、異業界から真似てもいいし、

全く似ても似つかない異分野から真似てもいい。

たったそれだけで、仕事がはかどったり、

思わぬところから助けが得られたことなど、

私の一次情報でも、うまくいく人の一般論でも、

実のところ数限りないと断言していい。

 

真似るための材料がないのなら、それは考えていることにならない。

ここに腹落ちできれば、考えることと行動することが一致できる。

材料を真似することで、自分の思考を別角度から照らせば、

本当にやりたいことについて、

勝ちやすい立場という光明が見えるんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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