オフィスの存在意義。

daily6 人と技術と成長。

リモートワークが当たり前になって、

はっきりわかってしまっているが、

オフィスに滞在すること自体は、

仕事の成果や実力と何も関係ない。

 

仕事を超えて意図的に強い関係を作るならまだしも、

仕事そのものはリモートでいくらでも実力を出せる。

となると、オフィスの存在意義の揺らぎが、

人材の強さ弱さの存在意義まで揺るがすことになる。

 

飲食やホテルやマッサージなどリモートで出来ない種類の仕事はさておき、

一般的なオフィスワークの場合、

リモート対応できないとか、

オフィスに集まることが目的になって成果が出ないとしたら、

単に実力不足で衰退していくまでの話だ。

この点って残酷なまでにクッキリ二分されていて、

リモートワークが出来る場合は動きが素早く、

リモートワークしていない場合はノロマで依存心が強いその他大勢だ。

特に40〜50代のサラリーマンで、

リモートワークが出来ない人は、

単なるスキル不足を想定するしかない。

プロジェクト立ち上げや運営といった、

企画が必要な「自発的に価値を作る仕事」は無理だ。

次のToDoを決断すべく予定を組んで、

データや成果物と事実を掛け算し、

必要に応じて定期・不定期に会議を入れ、

決断したことを実行に移していく。

極論すれば、デスクワークはこれだけしかない。

これらって、最低でもパソコン1つとwifiがあれば、

自宅でもあっさり出来てしまう。

 

これは実は

「リモートワークができないということは、価値を作れない」

という事実を暴いてしまっているんだよね。

リモートそのものが問題なのではなく、

価値を作れる人のオフィスでの仕事は、

リモートで出来てしまうということだ。

根本的に言うと、

リモートが無理ということは、

人が集まっているところで、

フワッとしたことを、

なんとなくやっているフリをしているだけだ。

単純作業の事務をやっている状況を思い浮かべよう。

ITシステムやAIで置き換わるため、

特にオフィスに来てやることはない。

残酷だけど、

オフィスにいてもいなくても価値が出せない落ちこぼれが、

コロナとリモートワークで、

次々に可視化されてしまっているんだよね。

これに対抗するには、

落ちこぼれは落ちこぼれという事実を認め、

自分にしかできないことをやっていけばいい。

素直に実力をつけるために学んで真似してもいいし、

SNSの匿名アカウントで事実を書き連ねて、

値段をつけて売ってもいい。

動画や音声で自分の思いのたけを、

共感してくれそうな人を定めて、

日々更新してもいい。

これらからお金が出てくれば、

「じゃあそもそもオフィスってどこまで意味あるの?」

「そもそもサラリーマンって意味あるの?」

みたいな議論になってしまう。

既に高額のフリーランス市場が日本にあり、

低額の派遣労働市場と対をなす形で目立っている。

オフィスにのんべんだらりと存在しているサラリーマンは、

このどちらかに行くしかない。

上か下かの2択だ。

オフィスにのんべんだらりと存在しているだけだと、

下に行くしかなくなるのは事実だ。

それが嫌ならストレートに上を見るしかない。

もしくは独立して自分の市場をつくるしかない。

自分のオフィスは自分で持つ、

これは自分の仕事を自分で持ち、

市場を作ってしまうことだ。

 

逆算すると、

仕事があるからオフィスがあるのであって、

オフィスがあるから仕事があるのではない。

資格職でもサラリーマンでもフリーランスでも、

この事実と向き合うことで、

初めて先に進めると、

素直に納得しておこう。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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