誰も人がついてこなくなり、
そのせいで必死になり、
悪循環に陥って、
醜く先細りしていく。
特にサラリーマンで、
40〜50代の万年部下なし部長のような、
専門分野もなくスキルが低い、
そのわりに転職もできないような人ほど、
やたらと正論を振りかざしたがるのだ。
そのような人は、
実は自分の末路を既に勘づいているのである。
もうこれ以上は成長できないから活躍しようがないと知っているから、
なおさら必死なのである。
素直に自分の実力を認めないからこそ、
やたらとうるさく誤魔化すのだ。
その誤魔化しを、
そこらへんのその他大勢の他人に対し、
わかりやすく持ち込んで構ってもらうために、
退屈な正論に逃げるのである。
その他大勢と群れているために、
自分は昇進できないし、
そもそも群れている事実にさえ、
気づきようもない。
これは典型的な、
部下のいないお飾り管理職の特徴だ。
このような40-50代にマネジメントをさせると、
99.999%マイクロマネジメントに陥り、
ネチネチとしつこいだけの無駄な時間が過ぎていく。
はっきり言うが、
経営危機が来たら真っ先にリストラされるし、
そもそも市場価値は、
新卒で20年以上過ごした企業でもらっている金額の半分にも満たない。
あなたはこのような残念な状態や、
その予備軍に陥っていないだろうか。
うっかり正論が先に出てきてしまうようなら、
「まずい!」と危機感を抱くほうが先だ。
そもそも、本当に正論から言って「叱る」なって、
醜い発言を繰り返すのである
社内ではリストラ予備軍であり、
定額(低額)で働され放題。
こんな環境にいるから、
リスクを取る感覚がなくなり、
頭もどんどん悪くなり、
行き止まりでネチネチと、
虚勢を張るしかないのである。
どこかに逃げ道や解決策といった
許しを置いておかなければ、
「叱る」は成立しない。
これをわかっている人だけが、
他人を巻き込むことができる。
「叱る」が全くわからないネチネチ状態や、
「キレ出す」しかしていない状態では、
人は一切ついてこない。
正論を知った上で発するボケ解答のほうが、
実は正論よりはるかに人に刺さるんだよね。
「どれくらい刺さるか」
を読む余裕があれば、
正論ネチネチ症から抜け出せる。
boxcox.net、遠藤武。