感受性と成長。

daily6 人と技術と成長。

大多数の人が気にも留めないことを、

「これは実は不快だ」「こうしたほうが実は快適だ」

と素直な感受性で捉え直せるのは、成長している証拠だ。

 

ストレートに言えば、超がつくほど敏感な人ほど、

成長し続けているのである。

「違いがわかる人」とでも言えばいいだろう。

 

特に、経済的に成長すると、人やモノが密集している空間や、

行列させられる空間は、近づきたくなくなる。

密集している空間とは、どこか殺気だってイラついているためだ。

バーゲンセールの空間で、安売り品を取り合いする状況を想像してもらえばわかりやすい。

我先に安売りシールの貼ってある商品を取り合いする人が、

明日もその次の日も継続的に成長している姿は、想像したくとも難しい。

立ち居振る舞いは悪いまま変わらず、目先の欲望のままに動くのがオチだろう。

 

もしあなたが敏感なら、そのような空間に関わらないことだ。

物理的に広々とした空間を取ることで、

精神的にも自分の空間で没頭できるのである。

敏感な人ほど、物理的にも精神的にも余裕や余白を取って、

自分に有利な土俵を作るのである。

 

ひとつ注意してほしいことがある。

あなたが超敏感だとしても、いちいち怒りに逃げないことだ。

いちいち怒りをあらわにするのは、ただの小物であり、信用を失う原因である。

怒りは、知性と行動という余白で逸らすものであって、

それは一休さんのような頓知やジョークかもしれないし、

心理学や行動分析学や認知科学かもしれないし、

単に怒りを誘う空間や人とは縁を切ることかもしれない。

成長が阻害され、誰からも相手にされない人になりかねない。

 

寛容でありながらも、

敏感さに素直になるというのは一見矛盾している。

矛盾を乗り越えるからこそ、継続的に成長できるのである。

 

寛容で「許す側」に立つのは、

余裕や余白を意識的に取って、

自分の感受性を大事にするという好循環なんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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