実力主義は、過去のルールや実績に従うこと。
ビジネスは、自分でルールや実績を作り変えること。
実力主義にだけ一人でこだわっているうちは、
上司やお客や自分自身にルールを握られており、
サラリーマンや営業マンと変わらない。
例えば、野球やサッカーやゴルフや相撲など、スポーツ選手の場合は、
選手は簡単にルールを変えられないから、シンプルに実力の話のみに話が絞られる。
いっぽう、ビジネスはルールや仕組みを作って、自分が有利に動くことが基本だ。
土俵づくりや座組み次第で実力が決まってしまうため、
これは単に実力主義ではなく「土俵主義」とでも言うほうが正しい。
実のところ、ルールを作る側に立ったら、毛並みの良い学歴も職歴も、
あくびが出るほど全く関係ないんだよね。
この場合のルールを作る側とは、法律や経済や専門職の話ではなく、
純粋にゼロからイチのビジネスを作ったり、
マーケティングやマネジメントの仕組みを作ったり、
他力に頼ってラクをする側ということだ。
とはいえ実力は、過去を表す信用力としては有用なのだから、
足枷にならないように注意して、有効活用しよう。
他人の決めたルールや、自分だけで出来た過去の栄光は、
仕組みに変えていくと、先に進めるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。