少なくとも、Chicago Manual of Style や Little Brown HandBookや、これらの類書に触れて学んだことがあって、初めて英語の力量を問える。
この力量は、世界の有名大学のExpository Writing (大学から大学院レベルの論述力を鍛えるプログラム) で鍛えられる。
ネイティブなら誰でも出来る発音や日常のコミュニケーションではなく、知性に徹底的に投資する形で英語力を問うことが大切だ。試験対策や日常会話しかできないという人は、アリストテレスの古来より続く『弁論術』を知らないということだ。
『弁論術』を知らないとは、骨格のないコミュニケーションに終始するということだ。
骨格のないコミュニケーションは、礼儀作法どころか中身も欠いてしまい、一定レベル以上の人には全く相手にされない。せっかくコミュニケーションを取ることで価値を創るのなら、中身を「好き」とも「嫌い」とも言われないのでは、何も始まらない。
生来のバイリンガルであることは実は重要でなく、知性と行動力を駆使し、結果的にものごとを楽しんで語学力が備わることがすべてということだ。
環境に適応しながら、自分で面白いものごとを吸収出来る人はどんな場所でも生きて行ける。