「遠藤さんは海外移住を考えたことってやっぱりありますか?」
本音ストレートに言うと、ない。
そもそも海外移住そのものを目的にすると、
節税目的のような中途半端ビジネスで止まったり、
海外の労働市場で不利を強いられたりと、
リターンが薄く本末転倒だと気づける。
現に突出している人ほど、
海外移住に見向きもせず活躍し、
その結果世界に出ていることになる。
これはちょうど、
日本の外資企業の一定レベル以上のポジションで、
英語と数字・数学を使うほうが、
不用意に海外で同じことをやるより有利である。
現実解。
日本市場は海外勢から着目されるからこそ、
英強数強で実力がある人からしたら、
日本のグローバル人材市場のほうが勝ちやすい。
海外で社会的・経済的・文化的に最上位のクラスに入るならさておき、
そうでなく手持ち資本が乏しいなら足元を固めたほうが早い。
海外のほうが勝ちやすそうならそれもいいが、
不利な勝負を回避するという鉄則を忘れる人は、
思いのほか後を絶たない。
boxcox.net、遠藤武。