本や刊行物を、マーケットレポートのように用い、TTPする。

daily11 スモール分析。データ分析ここだけ話。

「自分に有利なデータや仮説や洞察が欲しいです。でも単に本や動画やウェブコンテンツからの情報収集だけだと、欲しい物事に当てはまることがありません。どうすればいいですか?」

世の中の本や刊行物やコンテンツ全般を、データに見立てて、自分でマーケットレポートを活用するかのごとく調べ物を行い、引用・活用していくのだ。

マーケットレポートとは、「特定の物事(主に市場)が現状でどのようになっていて、その物事が今後どのように推移していくか、流れを描写した成果物」のことだと以前に書いた。特に株式市場や商品市場に存在している。

そもそも「マーケットレポート」とは何か。
マーケットレポートとは、 特定の物事(主に市場)が現状でどのようになっていて、 その物事が今後どのように推移していくか、 流れを描写した成果物のことである。 株式市場や商品市場に限らず、 プレイヤーがひしめく市場を仮定すれば、 どんな書き物

要は、欲しい未来を得るために、本やコンテンツを自分だけのマーケットレポートとして読みあさり、徹底的に引用してしまうのだ。

「欲しい未来をセットして、その実現のために現状把握を行い、今後どのように推移させるかアタリをつける」ことがカギとなる。

 

具体的な考え方。

例えば、あなたが赤字に悩む飲食店を経営しているとしよう。赤字を脱した状態を欲しい未来にセットして、その実現のために現状で何が足りていないか、足りるようにするには何が必要か…についてアタリをつけるのだ。

粗利が低いなら、値上げに耐えうる品質や、思わず「欲しい!」と言われるような一皿を真似する。

品質が既に「良い!」と複数の常連客に言われるのなら、思い切って値上げしてしまう。

単に値上げするのではなく、見せ方を変えたり労力を減らした上で、メニューを微調整し、値段も内容もアップデートしてしまう。

もっと値段や粗利が高くても「欲しい!」と言ってもらえるように、本音ストレートに経営理念を作ってしまう。

これらを、いろいろな事例や文献を取捨選択し引用し、探索的に作ってしまうのである。

 

現実解。

「TTP(徹底的にパクる)」という考え方は、自分が関係するマーケットに即し、さまざまな文物を引用して、アップデートすることだ。

論文の場合は引用文献が必要だが、マーケットレポートのように引用文献が存在しない文物についても、どこかに引用されたものや、元ネタがあると思っておこう。

言わずもがな、既に売れている物事についても、どこかに必ず元ネタがあると言ってよい。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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