大多数の人が気づいていないが、
上手く行っている人や成功している人は、
競争不要の独自ポジションで楽勝している。
要は、競争しないほうがかえって競争で勝てるのだ。
とはいえ、考えなしに最初から競争をゼロにすることはできない。
受験や就活しかり、仕事のポジションしかり、
知識や実績ゼロの段階では必ず競争がついてくる。
これは健全であり、ひたすら正しい。
ちゃんと競争で挑戦して、
負けたことのある人しか、
競争からドロップアウトして、
本質的に勝つことまで辿りつけないためだ。
すべてにおいてカギとなるのは、
「基礎知識を回収し、勝ちやすい土俵を作る」
という要素である。
このとき、早いうちに負けた経験があると、
負けないための創意工夫に発想を仕向けることができる。
負けた分野には不用意に近づかなくても良くなるためだ。
不思議な話だけど、
勝てる分野で確実に勝っていると、
以前負けた分野でも勝てるようになることがある。
デザイナーとして夢破れたあと、
漫画家で大ヒットを飛ばしてデザインを手がけるようになったり、
スポーツ選手として芽が出ず引退したあと、
名コーチとして一代を築いたりするが、
これは負けた経験から、
勝ちやすい土俵創りの嗅覚が鋭くなるためだ。
それだけ負けておくことが重要であり、
負けることで楽勝ができるのである。
現実解。
負けたからといってふさぎ込まず、
「これは競争しないで済むポジションを創るための必修科目だ!」
と小躍りしておけばいい。
boxcox.net、遠藤武。