経営者をはじめ、優秀な人にありがちだが、
「私はこうである」という個人の価値観が、
「従って、みんなもそうに違いない」という全体の価値観に、
誤ってオーバーシュートしてしまうことが多々ある。
「なんで当たり前のことも出来ないの?つまらないと思わないの?」
と、部下や特定の部門に抱いてしまうのだ。
実際のところ、あり方は多様であり、
だからこそMVVで束ねるのだが。
この対処法。
まずは落ち着いて自己分析して、
「自分と他人は違う」と、
意識的にわかっておけばよい。
なまじっか優秀で目線の高い経営者やリーダーの場合、
優秀であることが裏目に出て、出来ない人の気持ちが、
ついうっかりわからなくなってしまうのだ。
経験したことや、学んできたことが、
経営者とそれ以外では、根本的に異なる。
それゆえに価値観がほぼ100%ズレるのだ。
MVVのValueがなぜ重要かというと、
「自分と他人は、そもそも価値観が違う」
「だからこそ、価値観を言葉で合わせる」
という状況を作って、
同じ方向を歩いていくためにある。
それがわかるだけで、
お互いのペースメイキングができる。
現実解。
「なんで出来ないの?」
と思ったら、
自分と相手の価値観には、
「必ず違いがある」という前提に立とう。
その上で辻褄を合わせよう。
お互い楽に楽しく歩けて辻褄が合えば、
それで構わないのだから。
boxcox.net、遠藤武。