ビジネスは必ず行動が伴うが、
単なる行動に限界を感じたところから成長を続ける人は、
何らかの形で評論側に回っている。
20年前に中小企業向けの知見でトップマーケッターと言われていた人は、
大企業に成長したユニコーン企業の手法について評論する側に転身した。
ここ10〜15年くらいにおいては、市場を選び抜いたハイパーグロースや、
M&Aによるパワープレーを通じた市場確保の成長が主となったため、
本来なら時代遅れで不利になってしまうという状況を、
評論ポジションを構築することを通じて逆手に取ったことになる。
「評論しているだけで、中身がないじゃないか!」
というありきたりな指摘が聞こえてきそうだが、大多数の人はグロースの当事者ではないため、そもそもやっかみに終わる。
これが出来るのは、小規模な成長に始まり、ハイパーグロースやM&Aによる市場構造を実際に捉えている当事者くらいであり、
実力がそのマーケッターに匹敵するかそもそも超えている……というスペックになってしまう。
現実解。
この横展開は、とても素晴らしい。
自分が圧勝できるポジションに絞って、さらに勝ちを重ねていくゆえに、
過去に囚われず、次々に変わっていける。
評論に回るというのは、水平思考であり、楽をするための苦労だ。
「苦労の先には何もない」とわかっている人しか取れない行動である。
苦労は最初から捨て、確実に勝てる要素だけに絞るのは、
実はとても潔い行動なんだよね。
追記。
垂直方向しかしていない人が勝てないのは、
勝てる要素に水平思考していないからだと気づいておこう。
まずは横綱相撲を取らなきゃ。
boxcox.net、遠藤武。