仕事の質は「文脈」で成り立つ。

daily15 審美眼。

「仕事ができるようになりたいです。まずは何を意識すればいいですか?」

 

仕事というのは、バラバラの断片ではなく、文脈のカタマリになっていると意識しておきましょう。

仕事の質は、何を取ってToDoにするか、何を捨ててToDoを消すかで決まります。

これは文脈を把握し、業界・会社・組織・チーム・自分自身…の状況を見定められるからこそ、成せるのです。

 

よく「初心者は質より量を取れ」と言いますが、初心者の場合は文脈を把握していないから、

何も見定められないため、いったん行動しまくるという意味です。

ToDoの品質が測れないうちは、仕方ないことかと思います。

 

いっぽうある程度仕事ができるようになると、何が必要で、何が不要かが分かりますから、だんだんと品質も精度もあがります。

そうすると成果が出ますし、働きやすさも急激に改善されます。

 

相手や周囲、あるいは将来その仕事に触れる人のために、文脈をわかりやすく整えるチカラが身につくのです。

品質とはそういうことなのです。

表面的なコミュ力やシゴデキのような言葉や、ロジカルシンキングや思考法よりも、

文脈づくりがうまくいくほうが、人を巻き込みやすくなりますし、営業なら買ってもらいやすくなります。

 

経験豊富で引き出しが豊かな人は、適切な文脈づくりがうまく品質が高いケースが多いですが、

面白いことに、長年の経験や引き出しだけが唯一のルートではありません。

基礎知識・基礎学力や、スポーツ・音楽など、他の分野に打ち込んだ背景も、文脈づくりに活かせます。

 

思考は人によって異なり、その人の個性や持ち味が現れる部分でもありますが、

だからこそ基礎を大事にして文脈を作れると、年齢関係なく説得力が増すのです。

 

現実解。

私は「作り手」が一人でも増えてほしいと願っていますが、

その最小単位が「文脈をつくるチカラ」と考えます。

仕事の品質があがり、単に仕事をこなすのではなく、品質を見定めて再現できる側に回れるためです。

分析とはバラすことであり、仕組み化とは束ねることですが、

これは既存の文脈をバラして分析し、自分にとって望ましい文脈に束ね、

品質高く書き換えるということなのです。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endou

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■遠藤武のやっていること■
・書籍と連載記事の執筆
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