多くの人がついうっかり見落としがちなのだが、
仕事はそもそも資本主義に根差した経済活動である。
資本主義に根差している以上、楽勝できる土俵を作ったもの勝ちだ。
楽勝には、2パターンしかない。
A「好きなことで大活躍し、そこから淡々と楽勝していく」
B「楽勝できることで大活躍し、そこから淡々と好きなことに寄せていく」
全てはこのいずれかに行き着く。
そして、大多数の人はAパターンで勝とうとして、負けっぱなしで(あるいは負けていることすら気づかず)頓挫する。
というのも、自分で我を張って好きなことをした結果、資本主義でみてひどく不利な状態に追い込まれるためだ。
みな幼少期から義務教育期にかけて、「自分の夢や好きなことを追いかけるべき」と教わる。
これは教育の原理原則としては「内発的動機づけ」で終わっており、
外部との関連付けとなる、実際にどのように経済や社会や科学と向き合うかという姿勢が欠けている。
大多数がAで終わってしまうのは、
Bに進む現実解が全く無い状態のまま、
幼少期や小学校までの教育を思い出語りにしてしまい、
根本的には学びが全く無い状態を完全に放置プレイしてしまうためだ。
現実解。
実のところ、この欠けている要素を埋めるだけで、勝ちやすさは作れる。
自分の欲しい時間対効果が得られるように、得意技を直接的・間接的に用い、
楽勝できる土俵を作っていくという営みがこれであるためだ。
既にビジネスでは当たり前の考え方だが、令和の今ではきちんと教育で使えるようにするのが筋である。
ボックスコックスネット、遠藤武。