連載執筆80回と書籍執筆、その基礎となるアナリスト時代の年間300〜400本のレポート執筆から言うと、
仕事の全ては基礎知識と一次情報の掛け算に行き着くと言える。
コンテンツや知見とは、そのような作りをしていると断言していいが、
仕事をコンテンツの一種と捉えるとシンプルにそう言い切れる。
動画か文字かを問わず、コンテンツ作りとは他人との競争ではない。
過去の自分と競争する形で、一次情報と基礎知識とを、
ひたすら飽きずに掛け算し発信することなのである。
面白いコンテンツを仕事として淡々と量産する人は、
基礎知識や学力や専門性がしっかりしており、
かつ情熱的に一次情報を得てアップデートができている。
これは相場がそう決まっていると言えるし、
ひとつの美意識だと言い切っていい。
この逆で、一定の地位を得たあと失速する人は、
基礎が足りないか、アップデートする熱量がないかのいずれかだ。
仕事の原因は、とてもシンプルなのである。
頑張り屋さんだからこそ、
ついシンプルに燃え尽きてしまうのかもしれない。
そんな頑張り屋さんに心からエールを贈りたいから、同じくシンプルに言い切ろう。
仕事で燃え尽きたり行き詰まったときは、
基礎学力に立ち返ったり、
一次情報を楽勝で得られる仕組みを作ればいい。
要は「あ、基礎から工夫を促されているんだな」と、前提を置いてしまうのだ。
そもそも、大多数は基礎が全く足りていない。
少しでも仕事をしたら気づけるかと思うが、
この事実は動かしようがない。
大多数は燃え尽きる前にやめてしまう。
その逆で燃え尽きた場合、それだけのめり込んだのだから、
基礎がゼロということはないはずだ。
だからこそ、小躍りしながら、
「よし、自分の仕事はここからだ」
と基礎から改めて歩きなおしていいのである。
現実解。
仕事に行き詰まったら、超基礎に戻ろう。
仕事をコンテンツと捉えなおすと、基礎の掛け算で表せる。
ボックスコックスネット、遠藤武。
