客観的にみた「新規事業立ち上げ」の勝ち方。

daily15 審美眼。

新規事業立ち上げの話。

うまくいく新規事業立ち上げには、特徴がたったひとつだけある。

自社内に「既存の強み」が明確にあり、それを活用しているのだ。

 

既に本業が回っていて利益が出ている場合、どこかに「既存の強み」が必ずある。

「欲しい!」と手が上がる強みと、「流通ルート」の2つが、既存の強みだ。

それゆえ新規事業立ち上げは、その横展開をしていくケースが鉄則である。

 

例えば、産業機械メーカーが環境プラント事業に乗り出したり、印刷会社がマーケティング支援を手がけたりするケースがある。

これは、既存の事業で得た強みを編集して横展開し「御社がやっているなら買います」を得ていくのだ。

思いや理念は大事だが、それ以上に既存の強みをとことん活かすのである。

 

私の過去のケースを挙げよう。

船舶投資向けFAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)を、27歳のときゼロから立ち上げた。

統計モデリングと財務モデリングをゼロから作り、1.5人(私と営業を手伝ってくれた顧問)で回し、

立ち上げ後1年程度で時価総額2千億円程度の船舶の価値評価を手がけた。

1隻20〜60億円程度のバルクキャリア・タンカー・コンテナ船が多かった(高いものだと100億円くらいの大型原油タンカーや200億円くらいのLNGタンカーがあった)。

これを自分の実力100%と言い切る気は毛頭ない。

あくまで既存の強みを活かしただけだ。

協力先があり、かつ海運・造船向けのアナリストをやっている会社だったゆえ、

日経新聞や業界新聞で毎週取り上げられており、船舶投資を手がけるメガバンクやリース会社の顧客獲得を、情報が有利に流れる立場で実現したのだ。

これが客観的に見た「既存の強み」の威力である。

 

現実解。

「なんだ、そんなことだったのか…」と思う人は少なくないかもしれない。

これがありのままの事実であり、勝てるということは、

「既存の強み」=「お客様の成功」×「座組み」

があるのだ。

・「お客様の成功」=「どんなターゲットのどんな悩みを解決する?」から「欲しい!」と手が上がる

・「座組み」=ターゲットにつながる流通ルートや協力や依怙贔屓

があり、淡々とサプライチェーンを動かすだけである。

 

追記。

実のところ「独立」もこれと同じだ。

「お客様の成功」と「座組み」の両方が固まっていれば勝てる。

コバンザメ商法やTTP(徹底的にパクる)は、これを固めるためにやることなのである。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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