目の前で起こった出来事について「OK!素晴らしい!」と肯定しよう。
あまりにも強引で、自分で笑ってしまうくらい、そう言い続けよう。
出来事から成長するきっかけを、自分から創れるから。
現実解。
「よし、朝起きた…OK!素晴らしい!」
「うっ、スマホを忘れてしまった…OK!素晴らしい!」
「今日は歯医者さんの電話を入れた…OK!素晴らしい!」
「失敗で嫌な思いをした…OK!素晴らしい!」
このように、良いこともそうでないことも、次から次へとしつこく肯定を即答していこう。
ポイントは、これは馬鹿げていると自分で笑ってしまうくらい、執拗に全て肯定することだ。
良いこともそうでないことも、とにかく分け隔てなく、
ただ前向きに肯定のサインを出していけば、それは次に進むための材料になる。
そうしていれば、肯定した物事に対し、ふと感謝することができるからだ。
「どうしても肯定できない…」
そのようにしつこく悶々としてしまうときがある。
そんなときは、ネガティブな発想まで肯定すればいい。
「OK!悶々としていることは素晴らしい!本気で考えている証拠だ!」
という具合に、悶々とする状況を超え、更に上を行ってしまえばいい。
執拗に大げさな肯定を出すとは、想定外である斜め上から、肯定を繰り返すことだ。
これは、事実から目を逸らさず、全てをありのまま包み込んで眺める視点であり、
問題とひとつひとつ向き合い始めるためのアプローチだ。
徹底してシンプルに言うと、今を肯定することとは、
防衛本能を自分の言葉でコントロールすることにある。
どうしても肯定できず、恨みつらみや負の感情を後にひきずる原因は、
言語化がされず、何となくはぐらかし、不安に押し負けてしまうことにある。
これは人間の心に備わった防衛本能だ。
いちいちあげつらって「ひきずることは悪だ」と言うつもりは毛頭ない。
防衛本能を否定してしまうことは、人間が人間であることを否定することになる。
防衛本能とは「今この場で車にひかれそう!」とか、
「今この場でナイフを振り回している危ない人がいる!」といった、
肉体的に危険が差し迫った状況に必須である。
他方、肉体的に差し迫ったわけでない心理的な物事に限れば、
防衛本能にわざわざ出てきてもらうメリットはない。
だからこそ、逐一しつこく肯定してしまって、防衛本能を教育し、
自分にとって有利な視点をクセ付けるるのである。
クセ付けのために、しつこく繰り返そう。
防衛本能をあげつらって「自分の不安は悪い」と言い出す意味など、どこにもない。
これと同じく、他人をあげつらって「あいつ(ら)は悪い」と言い出す意味も、どこにもない。
自分が今を肯定していれば、他人の悪口など言うヒマなどないからだ。
だからこそ、言葉で「OK!素晴らしい!」と良いこともそうでないことも、
前向きにしつこく、ひとつひとつ言語化して肯定すればいいのである。
ひとつひとつに向き合えていればこそ、次には更に素直な視点を持ったり、
ウラをかいてみたりと、新たな即断即決が出来るということだ。
これは成長のための自作自演だと言い切っていいよ。
他人に対してしつこくなるくらいなら、
自分の肯定について、クスッと笑いながらしつこく繰り返す方が、
明らかに前向きで健全ということだ。
「何でもOK!素晴らしい!って繰り返して、バカみたい(笑)」
そういう感情が出てきたら、確実に好転している。
要は、気持ちの上でも楽しくなって、スッとすればいいんだよね。
しつこく繰り返すけど、まず始めるべきは、今を肯定する究極の自作自演だ。
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遠藤武