何度も試して失敗して、それでも失敗から学んで、何度も試すと、運の良さが上がる。
大きな負けを避け、失敗のダメージを意識しなくてもいいほど減らせるからだ。
「自分は運がいい!」と感じる人は、実は無数の些細な失敗から、しっかり学んでいる。
現実解。
昨日の記事の反響が、非常に大きかったので、
運の良さについても書いておこう。
一行で、昨日の復習。
「逃げちゃったよ…は運がいい!」
を念頭に置こう。
そもそも「運」とは、ちょっとした物事から、自分で自分を成長させるきっかけを掴むことだ。
そのためには、大きな負けを避けることが大前提である。
(注意しておいてほしいが、ギャンブルを全て避けることは、大きな負けを避ける、基本中の基本だ。あなたがごく狭い空間で負けることは、運営元だけの利益と成長に必要なシナリオである。あなたの成長など一切無視した出来レースであり、退屈だ。)
「運のいい逃げ方」から数をこなして、
「これくらいなら確実だ!」
「これは危ないな…!」
の線引きを上達すればいいのである。
線引きの部分を、具体的にしていこう。
・自分の気分を下げることは、言わない。
・他人の気分を下げることは、言わない。
・大きな勝ちにこだわらず、勝てるところで確実に勝つ。
・勝ちすぎに注意し、敢えて小さく負けを取る。
そうやって、自分で素直に選べる別ルートを用意しておく大局観を持つことが重要だ。
「運がなかった…」とは、要は、次への行動を、自分で素直に選べない状態だ。
逃げ道を複数用意しておくことで、いくらでも防げる。
気分が良いことは、すばらしい。
だからこそ、自分も他人も気分を下げないよう、逃げ道を用意しておく。
それだけで、気分が下がるノイズを防ぎ、自分の行動を素直に選べる。
(「逃げちゃったよ…は運がいい!」は、気分を下げないテクニックだと言い換えてOKだ。)
勝つことは、すばらしい。
だからこそ、いつでも自分から負けられるよう、逃げ道を用意しておく。
それだけで、勝ち組負け組というノイズに邪魔されず、自分の行動を素直に選んで成長できる。
自分から逃げ道を用意しづらい、大局を持てない分野は、ごく限られる。
参加できる年齢が限定されたスポーツ、音楽・美術のコンクール、期間が限定された選挙…くらいだろう。
一般的な仕事や学びやお金の悩みのほうが、実は複数の道が用意されている。
複数の道の想定した大局もまた、逃げ道のあり方だと言っていい。
負けることは、素晴らしい。
負けや罪悪感が込んでも、
それを言葉にして事実として見つめるだけで、
次の具体的なToDoは、先回りして見つかっている。
ちょっとした言葉遣いと心構え、
具体的に使う言葉、具体的に使う知識、
具体的に訪れる場所…を変えていくだけで、
次の具体的なToDoは、先回りして毎日を変えてくれている。
その数をこなせば、運の良さと成長を、自分から創り出せる。
ほんの少しだけ、技術的に言い換えよう。
教育面から言えば、学習・復習の回数を増やすことと同じだ。
心理面から言えば、プラスに動機づけしていることと同じだ。
統計学的に言えば、サンプル数を増やし、偏りを防ぐことと同じだ。
自分の成長ために、継続的な動機づけが出来れば、それで十分だ。
特に統計学を使ってきている立場として、
線引きには、回数増やしと偏りを防ぐ学習が重要だと痛感している。
それだけで、大局がつかめるからだ。
数をこなすハードルを下げて大局をつかめば、
「自分は運がいい!」と素直に感じることができる。
(追伸)
昨日の記事のSNSでの反響は、
「前向きをアウトプットしたい!」
という隠れた本音の、素直な現れだろう。
デイリーレポートを気に入ってくれてもまだ、
どうしても辛いところがあるのなら、
自分なりに前向きなコメントを添えて、見たものを誰かにシェアするといい。
興味もないことを無理にやる必要など一切ないが、
ピン!と来る言葉を共有することは、前向きなアウトプットのハードルを下げる。
前向きなアウトプットは、どんなに小さく些細でも、確実に心を癒やすんだよね。
boxcox.net、遠藤武。