コンサルの多数派が「下請け化」してしまう背景。その1

daily8 少数派と多数派。

外部から関わったり、発注側として関わった立場から言うと、ビジネスの当事者としては、

下請け業者やコモディティの道を歩んでしまうコンサル出身者が大半だと言わざるを得ない。

というのも外資大手コンサルティングファームの在籍者の大多数は、商品やサービスの開発はおろか、営業すらしないためだ(最近は流れが変わった様子だが)。

 

もちろんこれに流されない実力者もいるにはいるが、そういう人は揃いも揃って、別分野に移る。

あるいは、権限の中心部であるゼネラルマネジメント的な立ち位置に回っていく(FP&Aは多くはないが)。

 

主観的な思いとして、私はこの分野に関わる人を応援したい。

リサーチアナリスト、投資案件デューデリ事業立ち上げ、複数の全社FP&A統括と、

同じではないがかなり近い分野を経てきたためだ。

その中で、客観的な事実として一つ言えるのは、

コンサルティングファームを卒業してからも卒業前と同じような仕事をして、

ぜんぜん変化がないという人は、ほぼ例外なく下請け業者化してしまうという状況だ。

これはとてももったいない。

 

もともと下請けではなかったにも関わらず、

制作代行要素がメインだと、

市場や客先からそのように振る舞う圧力を受けてしまう。

しかも、こうなってしまうと、異分野からの参入組に太刀打ちできず、

毛並みが良いと言えない層に、粗利もスケーラビリティも負ける。

まずはこれを素直に認めるしかない。

 

現実解。

事実を素直に認めることで、

ポジショニングを良くしてほしいからこそ、

エールとして伝えたい。

既存の価値観を飛び越え、楽勝できて立ち位置の高い場に移るべきである。

楽勝できないなら、コモディティに甘んじるしかない。

その二択を常に強いられていると腹落ちする以外にないのだ。

 

追記。

かといって、

稼いだ粗利額で人事評価される営業会社というだけの、

「自称大手」である中小コンサルティング会社が良いとも言えないが。

やっぱり実力がないと始まらない。

 

追記の追記。

パッケージ導入代行を避け、

新規事業やデジタル領域に特化する人は、

ちゃんと事実と将来像が見えているということだ。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・社長向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています。

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて「仕組み化とデータ分析」の見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています。
(2025年2月に60回を超え、同誌における単独連載回数の記録を更新中)

・中央経済社より、今夏に書籍発売を予定しています。

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