「フィクションで描かれる安易なオチばかり見ていると、現実の対処力が衰える」
と言っている人がいるが、これは実は逆である。
単に見る人のレベルが低く、
対処できない人が圧倒的多数派という事実が、
浮き彫りになっているだけだ。
現実の対処力が衰えているのではなく、
安易なオチばかりを都合良く見ている、
大多数の側の自意識過剰に原因がある。
フィクションの「苦難の事実→解決策→成長」という、
一見ありきたりだが王道の流れにおいて、
一番面白い「苦難を解決策で乗り越える精神的浄化」を無視してしまうと、
全てたちどころにレベルが下がる。
解決策は、事実を率直に認めて、
ある種のデータとして切り分けるからこそ面白く、
精神的に洗われるのである。
現実解。
要は事実を事実として認めた上で空想していないから、
現実の対処力が最初から足りていないだけに過ぎない。
堂々と空想し、堂々と学んだほうが、世の中はプラス方向に面白くなる。
追記。
フィクションを腐して鬼の首をとったかのような発言をする人ほど、
目先の現実だけにとらわれた勉強不足や妄想不足のことが多く、
ただ日常に退屈しているだけという事実を認めよう。
boxcox.net、遠藤武。