日常のコミュニケーションとしてのあいさつは、異常事態でも生じていない限りは気楽に出来るし、欠かさずすることがプラスになる。
これと逆に、「あいさつができない」という異常事態に陥っている人がいる場合のあいさつは、小声でそっとする程度にとどめておこう。
これはどういうことか?
まず、「あいさつができない」の本音はこうだ。
・知的好奇心と行動力のない弱者の得意技
・かつストレスやコンプレックスに飲み込まれている
・かつマイナスのアウトプットにエネルギーを仕向けてしまっている
(これに当てはまらない人は、あいさつが出来なくなる理由がほぼない。)
現状に不満を感じていながら、プラスに仕向ける行動力もなく、かといって「自分は老いた弱者だ」と脳内で理由をつけ、口先だけで逃げ惑っているような人は、ほぼ確実にこの線路をひた走っている。
異常事態の渦中とは「あいさつをしない」ことで、自分の身を守っているので、無理もないと言える。
ベクトルをプラスに持っていくには、根本的に取るべきではない行動である。
ただし、マイナスを緩和させる逃避行動としては「特定の人とコミュニケーションを取ると自分の世界が壊れるから逃げる」のであって、理にかなっている。
では、ここであなたはどうするべきか。
このようなマイナスを抱えた人に遭遇したら、極限まで距離を置くことがリスクマネジメントの全てである。
特にこれが組織であれば、こういう人は組織のパフォーマンスの平均を下げる存在だ。そういった人が少なくなる仕組みを持つ組織に、さっさと移ってしまえばいい。
「小声のあいさつ」は、異常事態でも自分の名誉を守ってくれる、立派な仕組みと思っておけばいいんだよね。