「二者択一」の扱い方

daily0 本音たち。

ついつい「良い」「悪い」のように考えてしまう二者択一がある。

こんなときは「二者択一を複数回重ねる」こと想定するといい。
樹形図のように、さまざまな状況を分岐させてしまえばいいのだ。

つらい思いに悩まされ続けたり、有頂天になったあと真っ逆さまになるような場合は、二者択一の判断をたった一度だけ試して終わっているだけだ。たった一度の二者択一は、体験や味見に過ぎない。その時点での行動も思考も、人生にとっては取るに足らないのだ。

ここで気をつけたいのは、「インパクトの大きい一瞬・一揃え・一部始終」に悩まされるケースだ。

事件や不慮の事故や病気、失恋や仲違いや人間関係のこじれ、
専門性が極めて高い仕事のストレス、組織集団や文化の圧力……。

瞬間的か一定期間かを問わず、どうしようもない場面がある。

そんな状況を経てネガティブさが顔を出すと、「一回こっきりの二者択一」を延々とループして、より悩まされてしまう。これは実は「複数回の二者択一による樹形図を描くにはどうすればいいか?」というシフトを欲している状況だと言っていい。

積み重ねや経験から、我々は分類と解釈を経て問題に対処するのである。この自動発生するループの悩みは、正しく問題解決をしようとするエネルギーの流れである

このとき狙うポイントは、ループするエネルギーを「外に仕向けよう」という発想である。ループの外に出るための、今までとは異なる、一風変わった二者択一を設定するのだ。「少しだけ今までの世界の外に出て、助けを求めたり、参考になる異文化に触れたりしよう」と、心と体が求めていることを仮定しつつ。

真剣に悩むときは、エネルギーの強さに圧倒されて、どうしても「外に仕向ける」というコントロールがしづらい。そんなときは、自分で自分に圧倒されながらも、「自由に設定可能なほんの小さな二者択一」を重ねる許可を自分に出し、外に出ればいい。

例えば帰り道を迂回したり、普段は絶対買わない雑誌を買ってみたり、興味深い人に語りかけてみたりと、色々な可能性が広がる。

何もないならそれでいい。思わぬ好転のきっかけやブレイクスルーが見つかったら、歓喜すればいい。失敗してもどうってことない物事で、堂々と失敗すればいい。さらに次々と並行して、また別な「自由に設定可能な二者択一」をランダムに増やしていけばいい。

樹形図を自分で描きながら、少しずつ複利計算のように変化を蓄積していけば、いつのまにか状況がガラリと好ましくなっているんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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