敢えて、優柔不断になってみる。
世の中のグレーゾーンを素直に直視することが目的だ。
優柔不断から卒業しているなら、余計にこの重みがわかる。
この意図。
優柔不断を避け、即断即決することはは基本だけれど、
そうならない、そうなれない人や場面は数多い。
現に世の中は、そうやって動いている。
だからこそ、即断即決すればすぐに目立てる。
そのためには、準備や知識を常に蓄えておくことが基本だ。
これは機動力を高めるために必須である。
もう一声。
機動力に逃げず、きちんと弱点を認めるためにも、
敢えてたまに「優柔不断」を楽しめばいい。
準備や知識のない(通用しない)物事には、
即断即決など持ち込みようがない。
そんな経験をしたことがある人は多いだろう。
常に即断即決することなど、誰がどうやっても出来ない。
このような難局で決断を下すには、準備や知識を確保しながらも、
優柔不断になりがちな場面を、繰り返し直視していく以外にない。
そもそも、身の回りをグレーゾーンを実感できると、
自分の立ち位置を別な確度から眺めることができる。
なぜあのとき決断ができて、なぜこのとき優柔不断なのか、
その自分なりの説明ができれば上出来だ。
要は、グレーゾーンについて解像度を上げ、
自分の言葉で説明ができるようになると、
突然にハッとさせられるのである。
これには、準備と知識と、
その限界を知ることが必須だ。
これと逆に、竹を割ったような性格だと、
何でも白黒はっきりさせるがゆえに、
不用意に角を立て、自滅してしまいかねない。
グレーゾーンへの準備が不足しているためだ。
そうではなく、グレーゾーンを素直に認めたほうが、
自分にも他人にも優しくなれるんだよね。
表面上、全くそのように見えない人でも、
内心はあちこちから逡巡して考えるなんてよくある。
優柔不断とグレーゾーンを認めると、
自分もその周りも、準備と知識を蓄えつつ、
余裕を持った決断ができるようになる。
これが一番のメリットなんだよね。
..遠藤武