経営 その63 〜 優柔不断とグレーゾーン。

daily1 商い。

敢えて、優柔不断になってみる。
世の中のグレーゾーンを素直に直視することが目的だ。
優柔不断から卒業しているなら、余計にこの重みがわかる。

この意図。
優柔不断を避け、即断即決することはは基本だけれど、
そうならない、そうなれない人や場面は数多い。

現に世の中は、そうやって動いている。

だからこそ、即断即決すればすぐに目立てる。
そのためには、準備や知識を常に蓄えておくことが基本だ。
これは機動力を高めるために必須である。

もう一声。
機動力に逃げず、きちんと弱点を認めるためにも、
敢えてたまに「優柔不断」を楽しめばいい。

準備や知識のない(通用しない)物事には、
即断即決など持ち込みようがない。
そんな経験をしたことがある人は多いだろう。

常に即断即決することなど、誰がどうやっても出来ない。

このような難局で決断を下すには、準備や知識を確保しながらも、
優柔不断になりがちな場面を、繰り返し直視していく以外にない。

そもそも、身の回りをグレーゾーンを実感できると、
自分の立ち位置を別な確度から眺めることができる。

なぜあのとき決断ができて、なぜこのとき優柔不断なのか、
その自分なりの説明ができれば上出来だ。

要は、グレーゾーンについて解像度を上げ、
自分の言葉で説明ができるようになると、
突然にハッとさせられるのである。

これには、準備と知識と、
その限界を知ることが必須だ。

これと逆に、竹を割ったような性格だと、
何でも白黒はっきりさせるがゆえに、
不用意に角を立て、自滅してしまいかねない。

グレーゾーンへの準備が不足しているためだ。

そうではなく、グレーゾーンを素直に認めたほうが、
自分にも他人にも優しくなれるんだよね。

表面上、全くそのように見えない人でも、
内心はあちこちから逡巡して考えるなんてよくある。

優柔不断とグレーゾーンを認めると、
自分もその周りも、準備と知識を蓄えつつ、
余裕を持った決断ができるようになる。

これが一番のメリットなんだよね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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