経営 その39 〜 情報源としての文献。

daily1 商い。

状況を再現し、色々な場面に応用して成果を出せる情報こそ、信頼できる。
情報源としての文献は、応用しやすいか否かで質が決まると言っていい。

1つずつの質が高い情報として、専門家の知見や、論文が挙げられる。
これは応用する前段階としての習得のハードルが高く、一定の準備が必要だ。

1つずつの質が低い情報として、雑誌の記事や、引用文献のない書籍や、ただ文献をまとめただけで自論や検証や一次情報のないコンテンツ挙げられる。
これはとっかかりやすいが、成果が出るかどうかの信頼性がそもそも怪しい。


この壁の現実的な乗り越え方。
質が高いものでも低いものでも、目標を定めて数をこなし、
かつ目標をアップデートし、傾向を見定めるといい。

質が高く、習得のハードルが高い分野については、平易な入門書を4〜5冊重ね読みする。
法律でもプログラミングでも数学でも、絵本や新書のような語り口調の本を読んでみるといい。
自分がイメージしやすい部分をつまみ読みして、結果的に全体像を切り出せるためだ。

質が低く、成果が出るか一見怪しく見えるビジネス書は、似た本に数多く目を通す。

一次情報の薄い「紹介コンテンツ」「まとめコンテンツ」は、ただの目次だと捉え直す。

時代背景や著者の置かれた背景など、偏りやバラツキが出てくる部分に着目する。
複数の本で疑問が残る情報の解像度を高め、自分にフィットしないものを捨て、使える情報をすくい取ろう。

いずれにせよ、目標を定めて常に書き換えることを念頭におく、知的生産ということだ。
読み手が知的好奇心を持ち続け、書籍の情報を応用しつづけていくのである。

この態度こそ、情報源から信頼できる視点をすくい取るカギなんだよね。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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