ビジネスのプロデュース自体は難しくない。
新規事業立ち上げやスケールや事業再生経験が複数回あれば、
「結局は市場と向き合うことで解決する」「無理なものは無理」「それでも何とかなるときは何とかなる」とあっさり気づける。
また、成果や実績について、論拠のある数字で表すこともたやすい。
難しいとしたら、その理由は何か。
「それだとそもそも成長しない」というボタン掛け違え状態を放置してしまうことや、
市場を無視して「こぢんまりした、目先のできること」を売りつける状態のまま進むことや、
関係者がそもそも小粒で、一次情報やデータはおろか、ビジネスを超えた情熱や教養を持っていない状態が挙げられる。
特に、規模が小さく誰でもできる事例の回数や件数を強調して猫騙ししたり、
サラリーマン時代の所属会社の名前を強調してなけなしの水増しに走ったり、
これらがさも難易度が高いかのように仕向ける「自称プロデューサー」には注意しておこう。
現実解。
逆に言うと、普通の人がなかなか達成できない量や質を淡々と出せる場合、その人は実力がある可能性がグッと高くなる。
そもそも単なるプロデュースより難易度も抽象度も高いためだ。
例えば、関わった業界の一次情報が豊富、本音で関わった人の人数が極めて多い、研究開発実績が豊富、時価総額数千億円以上、新規事業の売上規模が数年経たずあっさり数十億円超え…のように、実力は極めてシンプルで鮮明に表せるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。