昨今、そろいもそろってみんな起業や独立を目指している。
本質的には、独立とは格を上げて強者になってナンボである。
私はというと、とても臆病なため、独立は考えてすらいなかった。
この話をすると「冗談でしょう?」と返されるのだが、
実際に独立して小粒どまりの知見しかない人が多数派という事実を幾度となく目の当たりにして、
「これと同じことは自分にはできない…」という拒絶反応しかなかったためだ。
ただしその中でも「小粒でも自由に動いているんだな」ということには気づいていた。
そこで妄想したのが「自由があって、大中小すべてを兼ねていて、各所をゆったり自在に行き来できて、淡々とひとり物思いにふけるだけで価値が出る格式が高い立場が欲しい」だった。
なんとまあ馬鹿げた妄想だが、アナリストや統計学やFP&Aは、これにぴったりだった。
結果的に、ゼロイチ立ち上げから中堅から最大手企業の数字やデータ分析の中身まで、全て知ってしまった。
「これなら独立して多数派に確実に勝てる」と踏んで独立したのは、あくまで結果論だった。
現実解。
独立しても、多数派は中途半端だから、結果論としてむしろ臆病な人が勝つ競技でもあるとわかった。
もちろん、楽勝できる土俵を作ることが基本であるとお忘れなく。
追記。
「サラリーマンがダサいから起業した」は、あくまで結果を叩き出した言える後付け。
ボックスコックスネット、遠藤武。