立場上、起業や独立やベンチャーの話題に数限りなく触れている。
これらにはバイアスがあるため「マーケティングが重要」や「営業力が全て」というように、
一丁目一番地となる価値や価値観がバラけやすい。
単刀直入に言おう。
大前提として重要なのは「楽勝」だけである。
デイリーレポートでも楽勝の重要性を数限りなく述べているのは、
楽勝できる自分の土俵を作って横綱になることは全てだからである。
ただし楽勝の重要性について主張しているケースで、
一定以上の知的水準や経歴があり、独立していてベンチャー投資の関係者で主張している人は、
片手で数えられるほどしか見かけていない。
これはなぜか。
多数派のベンチャー投資自体が、
楽勝ではない「千三つ(1000の投資先のうち3つ当たればよい)」からスタートしているためだ。
お金を回すことが本筋になってしまうため、当然といえば当然だが。
加えてベンチャー投資の関わらない、一般的な起業や独立は、
リテラシーや実力の制約でこれよりしんどいことになる。
要は「楽勝推し」が最初から無視される圧が存在してしまうのである。
根本的には、
「誰のどんな悩みを解決する?」というお客様の成功も、
「それをどうやって見込み顧客に届けて『欲しい!』と手を挙げてもらう?」という流通やマーケティングも、
あくまで手段にすぎない。
手段を使ってやることは「自分の土俵を作って楽勝する」にある。
現実解。
逆に捉えれば、大多数がこの状態なのだから、素直に楽勝できるところからやっていけばいい。
難しいことや、ハードルが高いことは、他力に頼る(あるいは手を出さない)だけでいいのである。
追記。
大多数はバイアスがあって「楽勝」を狙うと言い切れないから、大丈夫。
追記の追記。
もちろん、人生において挑戦することもあるだろうけど、バクチのような勝負は1回だけで十分。
ボックスコックスネット、遠藤武。