好きなことを仕事にするプロは、飽きない。
これは、単に好きなことでお金を稼ぐというだけではない、
プロとしての参照軸があるためだ。
プロとして仕事にするゆえ、
好きなことで活躍できるありがたみや、プロとアマとの違いについて、身をもって分かっている。
それらを踏まえてやっと、プロの下限が成立するのである。
昨今、YouTuberやライバーなどの動画配信者や、アフィリエイター、コンテンツ販売者が増えてきている。
その中で「就職経験もなく好きなことを仕事にしたが、飽きてしまった」とぼやくケースを見かける。
これは参照軸の不足であり、世の中にどんな仕事や立場があるか、肌感覚が欠けるゆえに起こるのだ。
例えば、一度でもちゃんと勉強したり、就職していれば、
得意科目と苦手科目、成功体験と失敗体験、ヒトやモノや情報の好き嫌い…、
という、命の吹き込まれた参照軸が得られる。
これを身をもって得ていると、ありがたみが得られる。
いくらウェブ配信やデータドリブンやシステム開発やAIが流行っても、
人間に身体があるという「身体性」はそうそう変えられない。
AIやシステムは、人間が数式や哲学書や法律の条文を理解することを手助けし、
データで重機を遠隔操作する仕組みを担うが、
これを企てて最終的に命を吹き込ませるのは、人間であり、プロの仕事なのである。
現実解。
売れることは何より尊く素晴らしいと、一点の曇りなく断言できる。
ゆえに、どんな立場であってもプロとして活躍してほしいから、エールを贈るため言い切ろう。
好きなことを仕事にするというのは、プロとしての立場を明確にすることである。
これは、自分の常識を新たに作り、自分専用の道路やレールを敷いて活躍することだ。
追記。
プロはきちんと「お客様の成功」という価値を作るから、
キャッシュポイントが特定の配信サービスやSNSという「他人の常識」に限られることもない。
自分が作り手として有利で面白いポジションを作り、淡々と生きるまでが、好きなことを仕事にすることなのである。
ボックスコックスネット、遠藤武。
